志村ふくみ著、横浜カセット文庫発行。
非常に格調高いエッセイでした。言葉が美しく、丁寧に人生を過ごしておられることが伝わってくる著作です。例えば、自然から色を頂くのであって、混ぜ合わせて色を作ることは間違っている、という趣旨のくだなど、自然に学び自然を尊ぶ気高い心が伺えました。また、織物の際、緑と紫を交互に織り込んで行くと、絵の具を混ぜた時と異なって素晴らしい色になる、など、大変に興味深いお話もありました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/志村ふくみ
http://www.ginza-yamatoya.co.jp/meister/meister10.html
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大正13年(1924年)生まれなので、今年、85歳になられるはずです。著者は1982年に出版した「一色一生」で大佛次郎賞を受賞されたのこと。58歳での受賞です。紬を織ることに一生を費やした中で、多くの事柄を会得されたのでしょう。一流の芸術家や料理人などが、深い洞察と知性を持つ例に触れることがありますが、氏の場合も同様なのだと思います。心の洗われるエッセイでした。
評価は5です。
非常に格調高いエッセイでした。言葉が美しく、丁寧に人生を過ごしておられることが伝わってくる著作です。例えば、自然から色を頂くのであって、混ぜ合わせて色を作ることは間違っている、という趣旨のくだなど、自然に学び自然を尊ぶ気高い心が伺えました。また、織物の際、緑と紫を交互に織り込んで行くと、絵の具を混ぜた時と異なって素晴らしい色になる、など、大変に興味深いお話もありました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/志村ふくみ
http://www.ginza-yamatoya.co.jp/meister/meister10.html
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大正13年(1924年)生まれなので、今年、85歳になられるはずです。著者は1982年に出版した「一色一生」で大佛次郎賞を受賞されたのこと。58歳での受賞です。紬を織ることに一生を費やした中で、多くの事柄を会得されたのでしょう。一流の芸術家や料理人などが、深い洞察と知性を持つ例に触れることがありますが、氏の場合も同様なのだと思います。心の洗われるエッセイでした。
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