読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

カラヤンがクラシックを殺した

2009年01月22日 19時55分20秒 | ■読む
宮下誠著、光文社新書380刊。
大分前、先輩のクラシック談義にカラヤンの話が良く出てきました。私は現在以上にカラヤンをあまり知りませんでしたが、「皇帝カラヤン」などの呼称を見掛けたことがあり、たまに雑誌などで、同氏にまつわるゴシップを目にしたりもしました。ナンカスゲー人らしい、位で関心を余り持っていませんでしたが、正直に言うと、何となく好感を持っていませんでした。
そんな訳で、本書のタイトルを目にして読み進めました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/宮下誠
     http://ameblo.jp/kegel/
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上記のURL中、下は、宮下氏のブログ頁ですが、その中の文章が本書を的確に批評していると思います。
<< http://ameblo.jp/kegel/entry-10186310021.html >>
私が本書で同感であると感じたところは、166-167、170、219 です。本書の主張は「世界の様々な事柄は、その本質まで考察して表現すべきで、分かり易く、表面的な美しさで表現すべきではない。そうしたことは、世界を、より浅薄にしてしまう罪を犯すことになる。」と理解しました。(当たっているのかなぁ?)
それにしても、何たる博覧強記なのか! ビックリです。正直に言えば、余程の愛好家でもなければ理解できない音楽的評価が長く続き、退屈な内容が半分程もありますが、表現の技法がこれ程あるのか、と関心しきりでした。こうした類の本もたまには良いかな・・・。
評価は3です。(ちょっと難しかったなぁ)

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