読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

アップル帝国の正体

2014年02月02日 06時59分12秒 | ■読む
後藤直義、森川潤著、文藝春秋刊
ジョブスのアップルは凄い。偏執的とも言えるほどの妥協しないこだわりによって、革新的な製品を世に出したジョブスの個性をそのまま体現したアップルは凄い。結果としてジョブスは、類い希な成功を収めましたが、最大の遺産はiPhoneであったのではないか、と思います。常々、アップルの製品に日本製の部品が使われているのではないかと思っていましたが、本書により、重要アイテムが日本製品であることが分かりました。そして、シャープの経営危機を強めたのも、それ故であるとのこと。
読み始める時には、「アップル帝国」という言葉に反発を感じましたが、読了後、タイトルと本書の主張に納得しました。徹底した市場分析と卓越した戦略で、独自のビジネスモデルを作り上げたアップルの力量に感服し、それを裏付ける凄まじい努力に圧倒されました。
著者が指摘しているように、今日では、独創的なビジネスモデルの構築が重要で、しかも、急激な時代の変遷に合わせ、今まで先端的であったそれが、あっという間に時代遅れになってしまいます。そんな時代に私達が生まれていることが実感できます。日本的であり日本的でもない、不思議な良書です。
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URL => http://hon.bunshun.jp/articles/-/1723
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評価は5です。

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