柴田順二著、技報堂出版刊
著者は芝浦工業大学で永らく教官を務めた方で、専門は機械加工、表面工学などだそうです。非常にユニークな書籍で,内容が多岐に亘っています。球体に関わる歴史的な話から始まり、次第に実用的な球体に関わる道具に移行し、次に球体の幾何学的特徴や科学との関係に進んでゆきます。続いて、現代の球体加工を巡る現状と課題、更には、その特性と応用分野を紹介した後、大きな可能性を示唆して閉じています。
現代技術の最先端では、例えば、微細な球体の表面に電子回路を形成し、それを立体的に組み合わせて、非常に高密度で高機能な集積回路を作る研究など、驚くような技術の展開が紹介されています。また、知っているようで知らなかった事、例えば、虹が空気中の微細な水滴に入って反射して出来ることが紹介していますが、私はそのメカニズムを知らなず、太陽の反対側に虹が出来ることを不思議に思っていたので、長年の謎が氷解しました。球体の魅力を実に分かり易く幅広く紹介している良書でした。
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URL => http://office.shibaura-it.ac.jp/mot/close-up/shibata1.html
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評価は5です。
著者は芝浦工業大学で永らく教官を務めた方で、専門は機械加工、表面工学などだそうです。非常にユニークな書籍で,内容が多岐に亘っています。球体に関わる歴史的な話から始まり、次第に実用的な球体に関わる道具に移行し、次に球体の幾何学的特徴や科学との関係に進んでゆきます。続いて、現代の球体加工を巡る現状と課題、更には、その特性と応用分野を紹介した後、大きな可能性を示唆して閉じています。
現代技術の最先端では、例えば、微細な球体の表面に電子回路を形成し、それを立体的に組み合わせて、非常に高密度で高機能な集積回路を作る研究など、驚くような技術の展開が紹介されています。また、知っているようで知らなかった事、例えば、虹が空気中の微細な水滴に入って反射して出来ることが紹介していますが、私はそのメカニズムを知らなず、太陽の反対側に虹が出来ることを不思議に思っていたので、長年の謎が氷解しました。球体の魅力を実に分かり易く幅広く紹介している良書でした。
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