不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

カムイ伝

2008年12月06日 20時46分17秒 | ■読む
「カムイ伝」は、1964(S39)-1971(S46)の期間、月刊漫画ガロに連載されていたとのことです。また、「カムイ外伝」は、1965(S40)-1967(S42)の期間が「週刊少年サンデー」に、1982(S57)-1987(S62)の期間が「ビッグコミック」に連載されていたとのことです。私は、ガロは読んだことがなく、ビックコミックでも読んだ記憶がないので、恐らく「週刊少年サンデー」で読んだものと思います。「サスケ」も読んだように思いますが、当時は、特に興味を引き付けられることもありませんでした。
最近、大学教授が江戸期の庶民の生活を性格に描いているので、授業で使用している、との記事を読み、興味を惹かれて読み始めました。大変に面白く読み進めています。途中、無理のある筋書きの部分もありましたが、物語性が非常に強く、長編小説を読んでいるように感じました。
「カムイ伝」よりも「カムイ外伝:第2部」を先に、何巻か読んでしましましたが、「カムイ伝」を先に読むのが正しい事が分かり、慌てて「カムイ伝」から読み始めました。江戸期のなどの身分制度や年貢などの社会経済制度が克明に描かれており、その中で、戦い懸命に生きた人々の群像劇、といった趣があります。特に、貧しく虐げられた人々の視点で描かれているのは、作者自身が、極度に貧しい環境で生まれ育ったため、作者本人の切実な想いが託されているのだと思います。
「カムイ外伝」では、オオカミや猿などの野生動物の生態が実に詳しく描かれており、非常に感銘を受けましたが、ネットで「1963年、『サスケ』『シートン動物記』により第3回講談社児童まんが賞受賞。」とあり、シートン動物記の漫画化で、知識を得たのではないでしょうか。「カムイ伝」全15冊中、半分近くまで読了の感想でした。
-------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/白土三平
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/カムイ伝
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/カムイ外伝
-------------------------------------------------
評価は5です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大ナポレオン展:その2 | トップ | 石川牧子さん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事