山本兼一著、文春文庫刊
山本さんの既読の著作は「火天の城」、「いっしん虎徹」、「利休にたずねよ」ですが、いずれも読み応えのある作品でした。本作は一話読み切りの連作といった趣の作品です。大身の茶道具屋の一人娘と、店の二番番頭が駆け落ちして「とびきり屋」を開き、二人が数々の試練に遭いながら、度胸と機知で乗り越えて行きます。
京都出身の山本さんの描く京都弁が魅力的で、主人公夫婦のキャラクタ設定が秀逸です。しかも、幕末の実在の人物達が数多く登場します。なかなかに人物描写が巧みです。くつろぎながら読める楽しい作品でした。
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○山本兼一 => https://ja.wikipedia.org/wiki/山本兼一
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評価は4です。
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