
入江政之著、河出書房新書刊
サグラダ・ファミリアで有名なアントニ・ガウディの簡単な略歴と、彼が設計した建物などを紹介しています。多くの写真を使い、ガウディの設計の意図や工夫、独自性などを解説しています。また、学生時の卒業設計の図面では、細部に徹底して拘る性質が窺えます。すみずみまで疎かにせず、常に精進したのだと思います。
今から40年近く前、サグラダ・ファミリアについて調べることになりいましたが、当時は図書館にも書籍が見当たらず、仕方なく大使館に問い合わましたが、知りたいことは分かりませんでした。今でこそ有名なこの建物について分からなかったので、その後も気になっていました。その際外観など、最低限のことは知り得たのですが、何とも形容しがたい独特の形状で、唯一無二の存在だと感じました。
本書によれば、ガウディが数々の作品を手掛ける途上で、独自の美意識を現出させて行ったようです。また、極めて丈の高い建物なので、構造的な問題もあったのだろうと想像していましたが、かなりの時間を、構造の研究に割いていたとのことです。今日と異なり、コンピュータでシュミレーションできなかったので、糸とおもりを使って重力線を解析したとのことです。
また、数々の聖人などの像を造る際に、人体の骨格から形状を検討し、更に、高所に設置するので、見上げた時に意図したように見えるよう、形状に修正を加えたとのことです。そして、様々な職人達の力を引き出し自分が望む美の世界を実現する能力に秀でていたとのことです。そうでなければ、あのような独創的な世界を作り上げることは不可能であったと思います。
残念なのは、著者が建築を専門とする学者であるせいか、建築構造の解説では、専門用語が羅列されており、理解しにくいことです。一般向けの書籍なので、用語の解説を付け加えるべきであると思います。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/アントニ・ガウディ
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評価は4です。
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サグラダ・ファミリアで有名なアントニ・ガウディの簡単な略歴と、彼が設計した建物などを紹介しています。多くの写真を使い、ガウディの設計の意図や工夫、独自性などを解説しています。また、学生時の卒業設計の図面では、細部に徹底して拘る性質が窺えます。すみずみまで疎かにせず、常に精進したのだと思います。
今から40年近く前、サグラダ・ファミリアについて調べることになりいましたが、当時は図書館にも書籍が見当たらず、仕方なく大使館に問い合わましたが、知りたいことは分かりませんでした。今でこそ有名なこの建物について分からなかったので、その後も気になっていました。その際外観など、最低限のことは知り得たのですが、何とも形容しがたい独特の形状で、唯一無二の存在だと感じました。
本書によれば、ガウディが数々の作品を手掛ける途上で、独自の美意識を現出させて行ったようです。また、極めて丈の高い建物なので、構造的な問題もあったのだろうと想像していましたが、かなりの時間を、構造の研究に割いていたとのことです。今日と異なり、コンピュータでシュミレーションできなかったので、糸とおもりを使って重力線を解析したとのことです。
また、数々の聖人などの像を造る際に、人体の骨格から形状を検討し、更に、高所に設置するので、見上げた時に意図したように見えるよう、形状に修正を加えたとのことです。そして、様々な職人達の力を引き出し自分が望む美の世界を実現する能力に秀でていたとのことです。そうでなければ、あのような独創的な世界を作り上げることは不可能であったと思います。
残念なのは、著者が建築を専門とする学者であるせいか、建築構造の解説では、専門用語が羅列されており、理解しにくいことです。一般向けの書籍なので、用語の解説を付け加えるべきであると思います。
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