読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

発達障害の子どもたち

2015年03月17日 19時03分01秒 | ■読む
杉山登志郎著、講談社現代新書刊
本書の冒頭で、「世間に広がる誤解」として、発達障害と教育に関する世間の常識を列挙し、それらがいずれも「誤った見解か、あるいは条件付きでのみ正しい見解であって一般的にはとても正しいとはいえない。」と述べています。
臨床の第一線で発達障害児の治療に携わり学識を深めた著者は、現在でも多忙を極めており、本書の執筆に、いくつかの理由からためらいがあったものの、あることから、啓発の為の本書の執筆を思い立ったとのことです。
本書により、発達障害が、生物学的な理由に起因するもので、必要に応じて薬の処方を必要とするものの、本質的には、社会適応のため日常の訓練が大事であり、保護者や保育と教育関係者の正しい理解の元での対応が重要であるとしています。本書により、多くの疑問が解消しました。そして、本書のP212-213で著者が述べている内容に深く感銘を受けました。
職場や身の周りに、当たり前のことが出来ない人や病的な性格の人が増えているように思います。学歴が立派でもコミュニケーション能力が著しく足りない若い人も増えているように感じます。それぞれに理由があるのだと思いますが、本人や周囲の人が苦しんでいることが多いと思います。本書は導きになると思います。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/杉山登志郎
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評価は5です。

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