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東京映像社制作
遠野市の、手練の技で桶を作り続ける近江栄蔵さんの手仕事の紹介です。おけ職人の技を映像で見たことがありますが、この作品で、積み重ねた原木を輪切りにすることから紹介されており、実に驚きました。年輪に沿って、大まかに桶の材料を断ち割っていくのですが、本当に大まかなのです。それが、次第に正確な構成要素になっていく様は、実に魔術のようです。定規といえば、木の板を幾分削った、実に簡単なもので寸法を当たりながら仕上げてゆくのです。恐らく、0.1mm以下の精度で作られているはずで、五感を総動員した職人の技に驚異の念を感じました。
近江さんの家族や親族はおけ職人のようで、ご自身は、親に説得されて嫌々仕事をしてきたそうです。しかし、現在ではご自分の仕事に誇りをお持ちのようです。その作品製作の過程を見ると、製品が安くなるはずもないことが納得できました。しかし、生活を支えているのは、民芸品としてのカッパの木彫りだそうです。
いつの時代にも、庶民の用にされていなければ、工芸作品として販売して生きてゆくのは無理なのかもしれません。今、手元に春慶塗の手文庫があります。気に入っていますが、リサイクルショップで、たったの1,500円で買い求めたものです。おそらくは贈答品として頂いたものを使わずに処分してしまったのでしょう。本当の手作りの品を見極め、納得してある程度の価格で買うには、それなりの見識と理解がなければ出来ないことだと思います。残念ながら、私はコストパフォーマンスを第一に考えてしまします。しかし、本当に欲しいものは、じっくり検討して、一生ものとして買うことが、結局は安上がりになるのかもしれません。
評価は5です。
遠野市の、手練の技で桶を作り続ける近江栄蔵さんの手仕事の紹介です。おけ職人の技を映像で見たことがありますが、この作品で、積み重ねた原木を輪切りにすることから紹介されており、実に驚きました。年輪に沿って、大まかに桶の材料を断ち割っていくのですが、本当に大まかなのです。それが、次第に正確な構成要素になっていく様は、実に魔術のようです。定規といえば、木の板を幾分削った、実に簡単なもので寸法を当たりながら仕上げてゆくのです。恐らく、0.1mm以下の精度で作られているはずで、五感を総動員した職人の技に驚異の念を感じました。
近江さんの家族や親族はおけ職人のようで、ご自身は、親に説得されて嫌々仕事をしてきたそうです。しかし、現在ではご自分の仕事に誇りをお持ちのようです。その作品製作の過程を見ると、製品が安くなるはずもないことが納得できました。しかし、生活を支えているのは、民芸品としてのカッパの木彫りだそうです。
いつの時代にも、庶民の用にされていなければ、工芸作品として販売して生きてゆくのは無理なのかもしれません。今、手元に春慶塗の手文庫があります。気に入っていますが、リサイクルショップで、たったの1,500円で買い求めたものです。おそらくは贈答品として頂いたものを使わずに処分してしまったのでしょう。本当の手作りの品を見極め、納得してある程度の価格で買うには、それなりの見識と理解がなければ出来ないことだと思います。残念ながら、私はコストパフォーマンスを第一に考えてしまします。しかし、本当に欲しいものは、じっくり検討して、一生ものとして買うことが、結局は安上がりになるのかもしれません。
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