読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ハンバーガーの世紀

2010年09月18日 16時00分22秒 | ■読む
ジョン・オザースキー著、河出書房新社刊
訳者のあとがきによれば、本書は、「アメリカを代表する人物や事物をとりあげて考察する Icons of America というシリーズの一冊として2008年に刊行された。」そうです。
初めに、ハンバーガーの起源を、ごく形だけ紹介しています。これは、起源が定かでなく諸説があるため、著者が、詳述する価値を見出していないためと思われます。次に、現在のハンバーガー販売形態の直系の先祖となった「ホワイト・キャッスル」を取り上げ、更に今日の業界の巨人であるマクドナルドの成長過程を紹介しています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/ハンバーガー
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この部分は大変に興味深く、組織の成長にとって、リーダーの考え方が経営スタイルを決定し、成長の可否を決する実例でした。また、成長の原動力となる要素を創り出すことが如何に重要であるか、つまり、マクドナルドの場合、フランチャイズ方式をとっており、その拡大にとって必要な手法を考え出したことが、マクドナルドの成功に大きく貢献したとのことです。
こうした、ハンバーガーの起源や、産業としての成長の紹介の後に、ハンバーガーの文化的な役割や、普及の歴史的必然性を考察し、結びに、アメリカならではともいえる、この食べ物の象徴的な意味合いを示しています。
アメリカの書籍にありがちな、やや斜に構えた書き方が鼻につきますが、ごく平易に、ハンバーガーの歴史と意味合いを紹介しており、過不足のない内容であると思います。
評価は4です。

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