読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

力瘤雲

2010年07月19日 08時45分15秒 | ■考え事
ようやく梅雨が明けました。私の住む茨城県のほぼ中心部は、災害が少なくノンビリしてます。今年の梅雨は、最後に豪雨をもたらし、あちこちで悲惨な事故が起きました。気候が次第に亜熱帯化しているせいだとも聞きます。確かに、年間を通じて異常気象と感じることが増えているように思います。
茨城県は、常陸の国と呼びなされていた古には常世の国(極楽)とも言われ、豊かな土地柄であるためか、東北の人々のようには辛抱が効かず、自分勝手に主張する、誠にまとまりもない県民性です。(茨城県人の自己分析)
まぁしかし、四捨五入で還暦であってみれば、日々平安な暮らしも悪くないかなぁ、と感じるようになってきました。自分の力量も限界もはっきり分かり、世の仕組みや理も十分に理解できるようになると、一種の諦めのような気分が身体を満たしてくるようになってきました。
であっても、時に心がざわつくことがあります。優れた美術品や映画、書籍、音楽。そして、歳とともに感じ入るようになってきたのが『雲』です。春夏秋冬のそれぞれに表情を変える雲の様相は、千変万化であって、しかも、自然の力強さや奥深さを感じさせます。梅雨明けとともに出現した「力瘤」のような『雲』は、急激な地表付近の気温上昇によって空の高みに雲が湧き上がって行く様を見事に表しています。丁度、半世紀近い以前に私の身体の中に渦巻いていた得体の知れないもののようです。

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