米原万里著、角川書店刊。米原さんの著作は「不実な美女か貞淑な醜女か」を読み、その後「魔女の1ダース」などを読みました。いずれも面白く、気取らない米原さんのお人柄と知性を感じさせるものばかりでした。本作は第33回大宅壮一ノンフィクション賞を2002年に受賞しています。米原さんが多感な少女時代に過ごしたプラハのソビエト学校で出会った3人の少女や家族の想い出とその後の再会が描かれています。米原さんを形作った体験を共有できたように思います。また、3人との再会は、謎解きの楽しさとスリルに満ちた展開で楽しめました。
これほど深い人間理解と、あらゆることを笑い飛ばす豪快さが同居する人というのは、どんな方なのかと思います。ご健在であれば、もっと素敵な作品を楽しめたのですが。
評価は5です。
これほど深い人間理解と、あらゆることを笑い飛ばす豪快さが同居する人というのは、どんな方なのかと思います。ご健在であれば、もっと素敵な作品を楽しめたのですが。
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