2015年製作のイギリス映画です。
長年追跡していたテロリストが、ケニアの首都ナイロビに潜伏していることが分かり、イギリス軍は、アメリカ軍及びケニア政府と合同でテロリストの捕獲作戦を開始した。
アメリカが所有するドローンを使って、偵察を行い、カイロ政府の現地部隊が捕獲する作戦である。
周到な準備により、テロリスト達の動向を確認し、目標のテロリストの存在を確認したが・・・。
驚異的な進歩を遂げたドローンなどでの偵察や、ミサイルの発射など、現代の戦いの最前線を垣間見る思いがしました。
また、大規模な軍事作戦とは異なり、リアルタイムで作戦を遂行する際の、リアルタイムの映像に基づく作戦遂行の困難さと政治的責任の重さが、見事に描かれています。
道具が進化しても、人間の倫理や価値観、あるいは判断力の能力は、ほとんど進化しないので、今時のリアルタイムで判断を求められる状況は、非常に厳しいと感じました。
振り返れば、社会経済のあらゆる分野で、四六時中油断無く、状況に対応しなければならない時代になってしまいました。
「緊張感を持って」という言葉がお題目でなく、ネットの好い加減な情報伝達やマスコミの無責任な報道で、世論がミスリードされてしまう現代では、本作で身につまされることが多いかもしれません。
出演陣の的確な演技と、世界の不合理と世の複雑さを公平に描いた脚本に好感を持ちました。
また、演出も見事で力作と思います。
ヘレン・メリルが抜群の安定感を示し、フランク・ベンソン中将役のアラン・リックマン(ハリー・ポッターシリーズのスネイプを演じました)が、存在感のある演技で見事でした。
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○アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
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評価は4です。
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