読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

老いは迎え討て

2009年01月05日 19時39分04秒 | ■聴く
田中澄江著、横浜カセット文庫発行。田中澄江さんのことは全く知りませんでした。このカセット文庫が初めてです。本著作は、田中さんが80歳台の前半に書かれた物のようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/田中澄江
     http://movie.goo.ne.jp/cast/108368/
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ネットの情報によれば、脚本家として知られているようですが、本著作によると、教職について後、新聞記者も経験されたようです。1908年生まれとありますので、元号では明治38年生まれです。私の、何と46歳年上の方です。
内容は、表題に沿った内容もありますが、人生の先輩として、私たちが青年期から老齢期にかけてどのように生きたら、より良い人生を送れるかが説かれています。生まれ育った年代が半世紀程度異なるので、ビックリするような内容のヶ所もありますが、子育てについてのくだりは、時代を超えた真実が在るように思いました。また、クリスチャンらしいのですが、非常に理知的で意志の強い方とお見受けしました。何事にも前向きに考えるタイプのようで、80歳台で、これだけしっかりした心の強さが籠もった文章を書けるのは凄いと思います。まぁ、私など、その歳では(生きていたとしても)きっと惚けていると思います。
しかし、「人は望むようには生き難いが、望むような人生しか送れない」という言葉があるように、まずは志がなければ、テキトーな人生を送ることになってしまうのだな、とは聞き終えての感想でした。
評価は3です。

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