2014年公開のオランダの映画です。
後に世界の海を制覇するイギリスの攻撃に晒されて、大きな被害を受けていたオランダは、政治的な対立が激化し、有効な防衛策が取れない。
そこで、新しく政権を担った人物が提督に任じたのが主人公のミヒール・デ・ロイテル。
平民出身であったが、軍事的才能に優れたミヒールは、以後の海戦でイギリスに何度も勝利し、オランダは危機的な状況を脱した。
その一方で、政治的対立が長引き、陰謀を交えた混乱が進行していた。
やがて、イギリスがフランスと手を組んで、オランダへの大規模な攻撃が近付き、ミヒールが巧みな作戦を立案し・・・。
実物の帆船とCGを交えて、大規模な海戦と、操船や大砲の装填作業など、制約のあると思われる政策予算中で、リアリティを追求した映像が素晴らしい。
トーンも落ち着いていて見事でした。
また、政争も描かれています。時代が変わっても、政治は暴力を使わない陰湿な殴り合いだと感じました。
優れた軍人の驚異的な実績と、国情故に、ミヒールを襲った悲運が、却って彼の偉大さをいや増しています。
見応えのある作品でした。
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○提督の艦隊 ○ミヒール・デ・ロイテル
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評価は5です。
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