親鸞 白い道/ＤＶＤ

1987年公開の日本映画です。原作、企画、脚本、監督を三國連太郎さん勤めています。親鸞と言えば中学校の歴史の教科書にも登場する高名な僧侶ですが、その人生を余り知りません。と言うよりも興味がないのでしょう。あちらこちらで断片的に知識を得ていても、全体としてどのような一生を送ったのか知りませんでした。高校の現国の先生が何かに漬け親鸞聖人の話をしていたので、記憶に残っていた程度です。
親鸞は京を追われて越後に家族と共に移り住みます。しかし、そこでも迫害に遭った事から、冬の山を越えて関東に逃れます。しかし、話に聞いたこととはほど遠い過酷な環境で、妻子と共に苦しい生活をしながら仏の道を模索します。
一方、京では政治の暗闘が続いており、親鸞にも累が及びそうになりますが、一途に道を求める親鸞は、ただ愚直にひたすらな道を進んで行きます。そうして家族とも別れ、厳しい求道の道を更に突き進むのでした。
本作には、ガッツ石松さんや泉谷しげるさんなど、意外な顔ぶれが見えて驚きましたが、達者な演技にまたびっくりしました。主演の森山潤久さんは、これまで知りませんでしたが、不思議な存在感がありました。その他、妻役の大楠道代さん、小松方正さん、小沢栄太郎さんなど、ベテランの俳優さん達も流石の演技で圧倒されました。
筋書きはかなり難解、というかある程度親鸞の一生を知らないと分からない部分が多いように思います。ただ、非常に丁寧な作りの映画で、ほどほどのリアルさと演出で、当時の生活の様子が感じられるように思います。スタッフの熱意が感じられる良心的な作品です。
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ＵＲＬ => http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD20100/staff.html
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評価は４です。