読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

愛こそすべて、と愚か者は言った

2017年09月03日 18時23分06秒 | ■読む
沢木冬吾著、新潮社刊
沢木さんの著書すべて読みたいと思い立ちましたが、全部で6冊です。本書は、沢木さんが1999年の第三回新潮ミステリー倶楽部賞で高見浩特別賞を受賞した作品で、言わば、世に出た作品のようです。作品に幾分難はあったものの今後が期待できる新人との評が巻末に載せられていますが、少しの緩みも無い緻密な構成で素晴らしい出来映えでした。沢木さんの作品に登場する人物は、一人ひとりに存在感があります。プロットの段階で、ストーリーを練り上げ登場人物の設定を深めている故の成果であると思います。
本作では、普通の人に見えながら精神のバランスを逸した人、暗闇を抱えた人が幾人も登場しますが、特別な人では無く、普通の人の困難に焦点を当ててキャラクタを作り上げている感じです。残りの2冊も手元に用意してあるので、楽しみです。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/沢木冬吾
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評価は5です。

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=> カメラまかせ 成り行きまかせ
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