読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

泥の河/朗読:橋爪功

2010年04月23日 19時34分27秒 | ■聴く
宮本輝作、新潮CDブック発行
宮本さんの作品は、いわゆる「文学」なんだなぁ~、と感じます。本では読んだことがありません。本作は橋爪さんの深みのある朗読で、呆然として聞き入りました。「きっちゃーん」と叫ぶ主人公、信雄の心の切なさは深く胸に染み入りました。戦後間もない大阪の、復興に向けた街の活気や、人々の優しや残酷さ、そして、子供達の純粋さ故の交わりの数々を、誠に細やかにすくい取っており、私自身の来し方を深く反省させられました。
恐らく人は、間違いを重ねながら、それでも人を思って、思いやって生きて行くのだと感じました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/宮本輝
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聞き終えた時、深い余韻が心に残る佳作です。
評価は5です。

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