西花池湖南著、河出書房新社刊
日本のプラモデル製造の創生期から隆盛期を経て2000年代に、中国、台湾、東欧諸国などが追い上げるに至る経緯を解説しています。
当時、日本国内では、各社が協調しつつ競争して世界を制するプラモデルを生み出す過程を、他方で、先行する欧米のメーカーの凋落を辿っています。
本書の特色は具体的な製品を一つ以上取り上げ、その製作した会社と共に、製品登場の背景や特徴と影響を論じているところです。
この具体的な事例の紹介が積み重なって、戦後のプラモデル開発の経緯がすんなりと頭に入りました。
また、2000年以降、日本の影響を受けた国々が技術革新の成果を生かした製品作りによって日本のメーカーに挑んでいるとのこと。
更に、現在の日本におけるプラモデルの多様さが紹介されており、その多様さが、上に述べた商品紹介に織り込まれています。
20年以上前に田宮のハーレーダビットソンを2台作って以来プラモデルに触れていませんが、少年時代のプラモデルに対する憧れは未だに失われないようです。
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○プラモデル ○西花池湖南
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