「戦闘妖精雪風」は原作のSF小説を読みました。名作の誉れが高かったものの、伊藤計劃さんの「虐殺器官」と似た難解さでした。設定自体は単純です。ある時、謎の宇宙生命体が南極に出現した超空間通路から地球を攻撃したが何とか凌いで押し返し、通路の向こう側の惑星に前進基地を作り、敵の侵攻を食い止めている。抗争は長年に亘った。
人工知能を搭載した(と理解しています)戦術戦闘電子偵察機、雪風のパイロットの深井零が本作の主人公です。未知の生命体の正体が分からないまま、戦いを進めるうちに、敵の攻撃パターンが変化し、高度化し、翻弄されますが、雪風と深井零の活躍で何とか凌いでいる。
ざっとこんな内容ですが、ヱヴァンゲリヲンと同じように、面倒な人間関係を加え、曖昧な記述を重ねて、意図的に作品世界の神秘性を深めています。これを好むか否かは好みの問題ですが、私は好悪半ばしています。
戦闘場面が好ましいのはヱヴァンゲリヲンと同じで、意表を突いた戦闘状況の設定と戦闘場面の描き方は魅力的です。ヱヴァンゲリヲンは、戦闘場面だけ見ても十分に楽しめますが、本作も似ています。
本作は、2002年から2005年に掛けて製作されたアニメ作品で、戦闘機の飛行や戦闘場面は3Dアニメーションを採用しているようで、非常に見応えがあります。ボーナス特典で声優陣へのインタビューがありましたが、深井零を若き日の堺雅人さんが演じているのにびくりしました。
DVDで鑑賞しましたが、本作を十分に楽しむにはブルーレイで環境した方が遙かに良いでしょう。
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○戦闘妖精雪風(アニメ) ○【超高画質エンコードテスト】 戦闘妖精雪風 空戦シーン
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評価は4です。
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