浅田次郎さんの同名の小説が原作である映画です。原作が大変面白かったので、楽しみにしていた映画です。本質的な部分に変更は加えていませんが、原作が、ミステリーとしての色合いが濃いのに対し、映画では、重い過去の事実を回想し物語るように変更してあります。また、原作で胸を突く「七生報國」の言葉が、映画では早めに出て来てしまっているので、代わりに、処女達の気高さを浮き彫りにする為の場面が追加されています。また、戦争を肯定する立場にないことを分かり易く伝えるため、やや不自然な女学生の長台詞が追加されています。
とはいっても、中々に好感の持てる脚本で、また俳優陣の熱演が光りました。音楽も上等で、演出も日本映画にありがちな過剰な「泣かせ」に走ることなく、節度を持った内容でした。最も、年と共に涙もろくなっている私は、終盤でかなり泣かされました。(後ろの席の初老の男性は嗚咽していました。)あの戦争の意味が何だったのかという疑問に、当時の日本人の心性に繋がる世界を映し出すことで答えているのではないかと感じました。
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URL => http://www.nichirin-movie.jp/index.html
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評価は4です。
とはいっても、中々に好感の持てる脚本で、また俳優陣の熱演が光りました。音楽も上等で、演出も日本映画にありがちな過剰な「泣かせ」に走ることなく、節度を持った内容でした。最も、年と共に涙もろくなっている私は、終盤でかなり泣かされました。(後ろの席の初老の男性は嗚咽していました。)あの戦争の意味が何だったのかという疑問に、当時の日本人の心性に繋がる世界を映し出すことで答えているのではないかと感じました。
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