
1950年制作の黒澤明監督の映画です。終戦のたった5年後に制作された映画ですが、美術、音楽とも優秀です。今日的なテーマですが、当時としては、かなり突っ込んだ内容の作品だったのでしょう。
作中、主人公が、大きなオートバイで東京を走り回りますが、山手線と思しき駅近くでも、広い空き地が広がり、建物は低層階です。また、キャバレーの場面が出て来ますが、ホステスさんが和服であったりして、ビックリしました。しかしながら、当時からキャバレーでクリスマスにこと寄せて騒いでいる場面が出て来て、人間の生活はそんなに変わらないのだ、と感心しきりです。
-------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/醜聞
-------------------------------------------
(写真:A)は、山口淑子さんです。輝くような美しさと、当時の女優とは異質な雰囲気にビックリしました。山口さんは、下記のURLによれば、非常に波瀾万丈の人生を歩んでいたようです。出演時の年齢は30歳になるはずですが、そうは見えません。(写真:B)三船敏郎さんです。実に格好良い。三船流の絵描きで、不思議に違和感がありませんでした。(写真:C)は志村喬さんですが、素晴らしく鬼気迫る演技に脱帽です。この作品は、志村さんの演技によって深みが出ています。どうしようもない人間の性(さが)を演じて見事でした。そして、(写真:D)は青山杉作さんという方です。知的な紳士である弁護士の役を実に見事に演じられており、風格がありました。
-----------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/山口淑子
-----------------------------------------------
評価は4です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます