大沢在昌著、角川書店刊
大沢さんの新刊です。
大学時代の教授の勧めに従って、マイナーな言語である「ベサール語」を専攻した主人公の佐抜は、中国人の日本観光のアテンドをして糊口を凌いでいる30台後半の冴えない男だ。
ある時、アテンドを終えた佐抜に見知らぬ男二人が声を掛け、ベサール国の王子を探し出すことを依頼する。
全く面識の無く探偵でも無い自分が人捜しを求められたことに戸惑いながらも、お金の魅力に勝てず、引き受けてしまった。
初対面の人に上手く話せないような気弱な主人公は、紹介された、あるパートナーと協力して調査を始めるが・・・。
新しい主人公が登場し軽目の設定で、最後まで興味を逸らさない熟練の作品です。
終わり方を見るとシリーズ化を狙っているのかも知れません。
久し振りに一気読みしてしまいました。
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○大沢在昌
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評価は4です。
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