堂場瞬一著、中公文庫刊
初めて読んだ堂場さんの著作です。私の好みの警察もので、どの様な独自性を出しているのかに興味を持って読み始めましたが、非常にユニークです。主人公に感情移入しにくいこと夥しい。誠に稀な展開です。我慢して中盤まで読み進めてようやく納得。しっかりとプロットを考えておかないと読み進められない展開です。続編を是非読みたくなりました。ハードボイルドだぜぇ、という感じでした。
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知り合った方がメンバーで、太鼓の演奏を聞きに行きました。今回は二度目です。前回は大きなホールでの演奏でしたが、今回は桜の開花に合わせた施設の開放日に演奏したもので、すぐ近くで聞けました。前回も感動しましたが、今回は低音が身体に響いて前回以上に感動しました。太鼓は腕に非常に負担が掛かるそうです。知人の腕の太いのでびっくりしました。しかもコチコチです。練習をしていないと、直ぐに腕がぱんぱんになって動か . . . 本文を読む
鎌田慧著、講談社文庫刊
旅客機の運航を支える人々の語りを記録した鏤ポタージュです。登場するのは、機長、パーサー、カウンター業務の人、貨物取扱の人、機内クリーニングの人、整備士、運行管理者、航空管制官、税関職員など多彩です。舞台裏の活躍や苦労がリアルに伝わってきます。著者自らが飛行機が大好きだそうで、取材対象者は内密にインタビューし匿名で登場します。そのせいか非常に突っ込んだ内容が記録されています。 . . . 本文を読む
先日作ったネバネバ麺は粘りが強過ぎて食べづらかったので再挑戦。前回は混ぜたメカブや納豆に麺汁をそのまま適量を加えましたが、今回は麺汁を水で割って味を加減しておきその中に、混ぜでネバネバ状態にした具材を投入したところ、食べやすく美味しくいただけました。トッピングの油揚げとネギは前回通りです。いりごまを加えると良いかもしれません。
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上原ゼンジ著、インプレスジャパン刊
宙玉(そらたま)による撮影を始めとする奇想天外な撮影方法と、それによる作品を紹介しています。「ブレ写真」はしっくり来ませんでしたが、それ以外はへぇ~と感動しまくりです。世の中には色々な人がいるのだと実感しました。当たり前の写真をきちんと撮れるようになりたいと日頃念じていますが、こうした手法も楽しそうだと感じます。写真好きの方にお勧めします。
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昨年、知人と関西を旅行した折に、初めて飛鳥寺を訪ねました。本尊の飛鳥大仏のお姿に感銘を受けました。後の時代の仏像とは人種が異なる、という程容貌が違いました。印象深い想い出です。飛鳥寺の敷地内の売店で、中学生の時に歴史で習った「蘇」を販売しているとのことでした。しかし売店が開いておらず諦めました。その時に同行した知人が再度の旅で飛鳥寺を訪れ、その品を御土産として持ってきてくれました。上品な色合いの箱 . . . 本文を読む
ニール・セッチフィールド著、エクスナレッジ刊
著者の仕事はフォトグラファーで、多くの新聞や雑誌で活躍しているとのことです。そんな著者が全世界を巡って、恐ろしいというよりはグロテスクな、あるいはこんなものを食べるの? と一般に感じられるであろう食材を見事な写真と短文で紹介しています。著者は食文化に偏見を持っていないようですが、流石に食べられなかったものもあるようです。成る程、人間はあらゆるものを食し . . . 本文を読む
昔から本が好きで気の向くまま多読してきましたが、読みっぱなしだと結構内容を忘れてします。また同じ本を気付かずに読んだ時に気分の悪いこと。パソコンを始めた頃に真っ先に読書記録を作りましたが、当時は外付けのメディアにバックアップを取ることなく何度もデータを失いました。それで手書きの記録を残して問題は解決しましたが、読んだ本の内容を振り返ると記憶の強化に資するということを聞き及び、更に読書の記録にもって . . . 本文を読む
有川浩著、文春文庫刊
ごく軽く読める作品ですが、三匹のおっさんが良く書けています。幅広い年齢層に受け入れられる作品と思います。著者は男性と思い込んでいたら女性でした。類型的で在りながら、読ませる技量が優れています。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/有川浩
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公園を散歩していたら、不思議な機械を組み立てている方を見掛けました。お伺いすると、シャボン玉を発生する装置を手作りしたとのこと。画像の左がその装置で、三脚(?)の上に四角い本体が、そして下にあるバックのような灰色のものが電源(充電式の電池)。動き出すと右上の画像のように、見事にシャボン玉が出てきました。少しすると両親に連れられた女の子が、シャボン玉の輝きに魅せられて駆け回っていました。(右下)
装 . . . 本文を読む
佐藤雅美著、講談社文庫刊
舞台は江戸時代。訴訟関係者の為の宿を営み、合わせて訴訟関係の手続きを代行している恵比寿屋喜兵衛が主人公です。手堅い商売を続ける一方、家族に問題を抱える主人公は、ある事案で田舎から江戸にやって来た男を世話することになりますが、その事件はプロの訴訟屋による言い掛かりと思えます。その事件に関係する事柄と喜兵衛のプライベートの成り行きを交え物語が展開します。特殊な業で地味な展開で . . . 本文を読む
ブックカバーを掛けて本をバックに入れておくと、本が開いて中のページが折れてしまうので、カバーをバンドで押さえています。しかし、専用のバンドは結構の値段で、弁当箱を押さえるゴムバンドが適当だと分かり愛用していました。しかし、専用のバンドも弁当箱のバンドも結構ゴムの力が強く、薄い本などには不適です。また紛れて無くしたり。しばらく代わりになるものを探していたのですが、百均で売っていたゴムを買って適当な長 . . . 本文を読む
神吉拓郎著、文春文庫刊
1983年(昭和58年)の短編集です。神吉さんの作品を初めて読みました。惹句によれば「都会生活の哀愁を、巧みに切りとってみせた」とのことですが、日常から少しだけずれた一断面をさらりと描いています。そのせいか印象が弱く、収録された17編を改めて拾い読みしないと内容を思い出せない感じです。
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最近、すっかりソバとウドンにはまっています。掛けのウドンとソバ、温かい汁の付けウドンとソバです。このところ温かくなったので、久し振りにネバネバ麺を食しました。いつもは、オクラ、納豆、生卵を混ぜて麺汁を加え、付けで食していますが、今回は、メカブ、納豆、生卵に麺汁を加えたものを麺に掛け、更に油揚げを細かく切りトースターで水分を飛ばしたものと刻みネギをトッピングして食しました。メカブの粘りが強すぎたので . . . 本文を読む
司馬遼太郎著、新潮文庫刊
解説によると、本書は戦後の忍者ブームの先駆けとも言える作品とのことです。織田信長が命じた賀の郷での大虐殺に端を発する物語が描かれています。葛籠重三という天才忍者が主人公で、あることから豊臣秀吉の暗殺を企てます。その師や兄弟弟子、重三に思いを寄せるくノ一など登場人物が多く、大河ドラマという感じの長編作品です。今日のアクション映画を見慣れた私達から見ても、見所満載の娯楽作品で . . . 本文を読む