夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

税金・健康保険・介護保険???

2005年10月26日 18時10分11秒 |  姥捨て山は大騒ぎ
10/26/2005 20:10:01

私どもの仕事場では厚生年金に入っていて、試算してもらったところ、そこそこ食べていける程度の年金はもらえそう。
しかもロングステーなど、海外の生活費の安いところに滞在すれば年金であちこち見て回れそうというので、その資料などを集めていた。
マレーシアやオーストラリア、スペインやポルトガル、果ては日本語が通じるから冬は沖縄、夏は北海道なんてね。

ところがこれは私の不明で自分が責められるべきことなんだろうけど、年金にも所得税がかかる。健康保険や介護保険も結構かかってくるというので、これを引いていくと、あれ、そんな余裕はないって事に気がつかされた。
退職金がなく、税務署との戦いで貯金も叩き、借金までしたのに、安らかな眠りはこないことに気がついた。
社会の尖兵として働き、やっと定年を迎えた人の年金からもこのような所得税や、健康保険などを引かなければならない日本の政治を呪いながら一生を送るわけ?


落とし穴 税金

2005年10月26日 18時03分08秒 |  姥捨て山は大騒ぎ
さて、岬という終の棲家を得て、その手直しや、荷物の運び込み、身の回りの整理などとさまざまなことをやり始めた頃に、税務署からの呼び出し状が来た。

私はある大使館に勤めていて、本国で所得税が支払われているということは聞かされていた。他の国の大使館に勤めている連中からは給与総額と、本国で支払われた税額を出せば、(日本での税額よりも多いので)税務署はそれだけ見て、所得税を0にするよって話を聞いていたので、98年から本国政府から、これだけの所得税を本国で支払っているというメモが各人に回されることになり、これで日本の所得税を払わなくてもいいとばかりにそのメモをつけて確定申告をした。(計算違いで本来0のはずが、いくらかの税金を払うことになり。なんだろうといぶかりながらも、本国と日本で二重課税になっている何とかして欲しいってわざわざメモまでつけて出したのだけど、)
それへの税務署の対応だった。

私としては今まで支払った所得税が返されるのかなってくらいの感じで応対したのだけど、半年も何度も話し合いをして、その結果は、本国での所得税の支払いは認められない。またどうせ0になると思って適当に書いた添付資料を悪意があって書いたものとして5年にさかのぼり、重加算税まで付けられてしまった。
おまけに市民税もこれによって修正を受けた。

応対に当たった税務署の職員は、もし異論があるのならば、その旨を主張する事もできるけど、その場合は強制捜査に踏み切るっての脅しをかけてきた。強制捜査って言っても、私の口座などは全て自発的にコピーを出しているのだし、後は私どもの大使館か本国政府、理論的には不可能なのは判っていたけど、これ以上何度も呼び出しを食い、あちこち資料を求めて飛び回るのもいい加減うんざりしていたので、サインをしてしまった。

まじかに迫った定年に備えて蓄えた定期も、その他のものもこれで全て皆無となり、未だにその支払いに追われている。

気に入った家、その環境、そして多少の預金などを持って、定年を迎え、このせわしない世の中から隔絶して生きていく、その夢はどこへいくのだろう。

河童の独り言

2005年10月26日 10時01分15秒 |  河童、狸、狐

空がだんだんと白くなり
真っ暗な闇が少しづつ薄れ
湖と取り巻きの山の襞を形作っていく
湖の表面や山の襞からは乳白色の水蒸気が
周りを浸していく
鳥たちも朝の挨拶を交わす



空はあくまでも青く
山の斜面は秋色に飾られる
風は冬の訪れの消息を伝え
湖の面をなでていく
時折、下へ降りていかなかった鳥たちが
木の実を見つけて、喜びを交わしている。

これから長い冬の準備


そして夜
湖面に何千もの月の破片をちりばめる
空では星たちが私を見守っている
安らかに眠れ、
そして明日がまたいい日でありますようにと


お爺の生まれたところは
ここからずっとずっと川下だったそうだ。
今は団地とかいうものができ、
星の数よりも多い人間のうちが建っているという。

おとうの生まれたところも
ずっと川下。
街や村ができ、
途中にはダムというものが
川を堰きとめている。

おれが生まれたところは
これからちょっと下ったところ。
でも田んぼができ、
農薬とかいう毒を流している。

おれは綺麗な水と魚を求めて
ここまで川を上がってきた。

ここにも人間のうちが建ち始め、
人間がうろつき始めた

でももうこれ以上は上れない。
川も狭く、浅くなる。
魚もいなくなる。

冬もここでは長い。

あの奇妙な人間という代物
頭を飾る皿も持ってなければ
美しい甲羅もない
水の中では生きられないし
力も弱く
群れなければなにもできない存在
彼らは自分が壊しているものさえ気がつかない

そんな人間がおれの棲家を無くしてしまう

孤高を守り
自然を敬い
秘かに生きてきた
われわれはこれからどこに行けばいいのだろう