夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

何事もダメで元々

2018年12月04日 22時54分10秒 |  岬な日々



人生の大先輩、あ~ぁ、もとい。ちょとばかし、、うんにゃ、ほんのちょびっとばかし先輩の方からメールを頂きました、その中に、
「何事もダメで元々。
やらずしての云々は一切無し!」の言葉。
この方、私からすれば、ちょ~~~う大プロジェクトに出発なさろうとされているところなんです。
ほんと、我が身を振り返って、こちとらしょんぼりでございますよ。

同じようなことを、母からも言われたことがあります。
オランダに行って、ド田舎の陶器店の前を通った時に、ショウウインドウから「こっちこっち」って呼びかける声がするんです。
見ると、素晴らしく深い赤色のティセットが置かれていて、それが手招きしているんです。
でも、オランダにはまだ10日以上滞在、その後、ロンドンで10日近く滞在する予定でしたし、その費用がいくらになるかまだ見当がつかないころでしたので、
ロンドンに行って、予定の最後ごろに、懐に余裕があれば、、、あっちの方がお茶のセットはいいものがあるだろうしって買わずに発ちました。
でも、ロンドンには好みのものがなく、結局、空港で余計なものを買って自分へのお土産としました。

「もう半年以上たつけど、未だにあの赤が忘れられない」って母親に言いましたら、
「ほんと、馬鹿ね~ 「今」は絶対に戻らないのよ。その時どうしても欲しい、やりたいことがあったら、絶対にするべき。
後で後悔するってのが一番馬鹿らしい」って答え。

もちろん、私はとてもマザコンの男子ですから、その後の旅行では母親の言いつけを固く守っておりました。
そしてもちろん、帰って来てから(全部クレジットでの支払いでしたから)毎回毎回破産の危機で七転八倒の日々を送りました。

パリでは、当時の定宿がサンジェルマンデプレにありまして、その近くをふらふら歩いているときに、「こっちこっち」って呼ぶ声。
そっちを見ると、なんか訳の分からない絵が呼んでいるんです。いらないって足を出そうとするけど、一歩がでない。
しかたなく、ドアを開けて、あのウインドウに飾ってある絵を見せてくれ、、、ってのが始まり、結局、シャガール様ご同伴帰国になっちゃいました。
お店の人は、あれじゃなくってこっちにしたらなんて言ったんですけど、それは呼ばなかったし、、、
東京に戻って、額装のために画廊に持ち込みましたら、「あ~んた、この絵、どこそこで買ったでしょう」って言われて、こっちはその辺のお土産屋さんみたいなところで買ったものだと思ってましたので、「そんな有名な画廊じゃないんじゃない。入り口はお土産見たいな絵ばっかりだったよ」なんて言いながらカバーを外していると、そのカバーにその画廊の名前。「あそこは奥に入るとすごいものがいっぱいあるのよ。私もこの絵欲しかったので覚えているのよ」なんだそうでした。
おかげさまで、この後半年は、水だけの生活を享受いたしましたです。

でも、これだけじゃ終わらない。バルセロナでも、あれはミロ美術館だったのかな、そばの画廊の前を通っていたら、例の声。見ると壁一面に何十もの絵が架けられているんですけど、その中の一点が呼んでいるんです。諦めて、中に入り、あの絵を見せて、、、が始まって、、、お決まりの滅亡へのコースを一直線。
これも別な画廊に額装を頼みに行ったら、いいもの買ったね~って絶賛していただきました。
自分の目を頼りに生きてた私にとっては、プロからの絶賛は嬉しいけど、腹がすくよね~ 生き死にの問題だもん。二度と呼ばれたくない。

まあ、今や、呼んでくれるとしたら、先日のブログのごとく、仏の座さんが「今ならよいお席がありますよ、、、 30分以内に申し込まれると、三途の川の渡し賃無料クーポンをお渡ししますよ~」ぐらいしかないのが悔しいですけどね~


排水管の先っちょまでは来たし、下の水路には美味しそうな川海老がいるのは見えるけど、、、、
飛び降りて大丈夫かな~
水も冷たさそうだし、、、、
なんてことになってきております。はい。



身も心もぼろぼろ、、

2018年12月04日 12時00分31秒 |  あなたの鼓動、華


身も心もボロボロですけど、、
あなたはまだ幸福ですよ。

体も動くし、
「わたち、誰?」にもなってないし、、、

怖いですよね、
動けなくなること、
怖いですよね、
自分が誰だか分からなくなること、、、