夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

真間の手児奈

2009年02月20日 10時09分20秒 | 日記
ときどき大和詩を取り上げてるのだけど、頻繁に傍を通っている真間のことは何も書いていなかったですね。
ちょっと恥ずかしいかな~

手児奈のことは万葉集にもでているけど、もしかしたら雨月物語の浅茅が宿のほうが有名かもしれない。
筋立てとしては、出稼ぎに出た夫を待っているうちに死んでしまった妻を帰った夫が偲ぶという(えらく「まとめ」ちゃたけど、AUを使っているので仕方ない)話でたわいのないものだけど、 手児奈の伝説が背景にあるのですよね。

夫の詠んだ詩

   いにしへの真間の手児奈をかくばかり恋てしあらん真間のてごなを


亡くなった妻の辞世

   さりともと思ふ心にはかられて世にもけふまでいける命か

手児奈を祭るために行基によって建立されたって噂もある真間山弘法寺ではよくお茶会が開かれるけど、もう10年以上前に、師匠にお願いして茶道具のコレクターのところへ同行してもらった。そのときに、「あれこのお茶碗みたことがある」って、師匠が言い出して家に帰って茶会記を調べてから、「25年前に、鎌倉のお流のお家元のお茶会でこのお茶碗が使われていた」ってことを話してくれました。
そんな昔のことをよく覚えているな~って感心したけど、その師匠から、「あなたは拝見に出した道具を取り込む所作とかものすごく古い所作をすることがある。私はそんな風には教えていない」って言われて、なぜかなって考えてみたら、大昔、まだ学校にも上がらないときに曾祖母ちゃんのところで、見せられていたのが、そのカビの生えた所作だったんですね。

今じゃ、覚える傍から全部頭から抜け出してしまうけど、若い時代にはいろんなことをやってみていいんじゃないかな。それが身についていないって思っていても、体のどこかに染み付いているんですよね。それが何かの機会に役に立つかもしれないし、立たなくっても、その人にどこかで影響を与えていくから。

ねぇ、歳をとると自分の顔さえ忘れてしまって、鏡を見ても「こんにちわ」なんてことになるから、その前にね。。。



伝説の美少女・手児奈の素顔は?千葉・市川で企画展(読売新聞) - goo ニュース

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2 コメント

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素敵な写真ですね (はるちゃん)
2009-02-21 16:27:50
仲睦まじく溜まり水に映し出された姿をお互いに確認しあっているのですね。
末長くいつまでもお幸せに。
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ありがとうございます (赤い風車)
2009-02-21 17:11:06
カテゴリーが写真で始まるもの以外は、以前に使ったことがあるものも入っています。この写真もずいぶん前のものですけど、けっこう気に入っていて使ってみました。
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