狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

オバマ大統領誕生は米国混乱の幕開けか?

2008-11-06 07:06:44 | 県知事選

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「歴史の瞬間。 オバマ大統領誕生。

オバマが大統領に当選。アメリカだけでなく世界の歴史が変わる瞬間である。本当に変わるか。白人が手をこまねいてみているか。人類は、一体であると白人が認識できるのか。オバマは、いつまで生きられるか。」

オバマ当確とのニュースとほぼ同時に友人のN君から入ったメールである。

ここ数日のテレビワイドショーの話題はめまぐるしい。

「泰葉・金髪豚野郎騒動」⇒「小室・天国から地獄騒動」⇒

「オバマ・黒人初の米大統領へ」

テレビの街の声でも「黒人初の米大統領誕生という歴史的瞬間に生きていて感激です」といった声が聞かれた。

感激で涙声の女性もいたが、何も他国の大統領誕生に泣く事もないとも思うのだが。

オバマ関連の話題は各ブログで取り上げるだろうので、スルーかとも思ったが、歴史的瞬間に生きていた者としては一言書かねばならぬ。

 

リンカーンが、奴隷解放宣言をしたのが1862年9月。

アレから146年、奴隷が解放されることはあっても、その奴隷の末裔が大統領になろうとは、お釈迦様でも、・・・もとい、草葉の陰のリンカーンも考えていなかっただろう。

オバマは米国初の黒人大統領というが、母親が白人であるので黒人とはいえないという異論もある。

日本人は本音と建前を使い分けると言われているが、アメリカ人も同じようなものでブラッドリー効果なるものがあることを今回の選挙で知った。

だがオバマは、米国人の本音と建前を打ち破って圧勝した。

■黒人大統領誕生の裏にテレビドラマが影響か■

人種差別に関する、米国人の心に潜む本音と建前を打ち砕いた功績は、勿論オバマ自身の演説の上手さ等のカリスマ性にあると思うが、

筆者は、数年前にアメリカで空前の大ヒットをしたテレビドラマの影響を無視することは出来ないと考える。

FOX TV [TWENTY FOUR- シーズン]には黒人大統領が登場し、家族を愛する有能、且勇気ある米大統領を演じた。

オバマが夫人と子供と並んで写っている写真を見るとテレビ・ドラマの黒人大統領家族のシーンと重なって見える。

この人気TVドラマを見た多くのアメリカ人が「黒人大統領もあり」と考えたとしても不思議ではない。 

少なくとも黒人大統領への理不尽なアレルギーが大幅に緩和されたことは間違いない。

最初の数話しか見ていない筆者でも、「黒人大統領もありかな」と見た当時感じたものだ。

オバマは、ブッシュの置き土産とも言うべき経済問題、イラク問題、北朝鮮問題等の各種難問に立ち向かうわけだが、

オバマ支持層の大部分である黒人層は、先ず経済問題の解決を要求するだろう。

オバマは立候補時の演説で、このように述べた。

「リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、ただ“アメリカ合衆国”があるだけだ。ブラックのアメリカもホワイトのアメリカもラティーノのアメリカもアジア人のアメリカもなく、ただ“アメリカ合衆国”があるだけだ」

アメリカ大統領としては格調ある立派な演説だが、ここに黒人大統領が抱える「懸念材料」が含まれている 

「アメリカ史上初の黒人大統領」を選出した現在のアメリカ社会は、

建前はともかく本音では、依然として、「人種差別」の国である。

「黒人大統領」の誕生が与えるインパクトは、我々日本人が考える以上のもので、

選挙中にアメリカからのテレビ中継放送が、皮肉にも白人アメリカ人の本音を浮き彫りにした。

番組でインタビュアーが、オバマ支持の白人夫婦に

「黒人の大統領に違和感は無いか」と質問すると、白人夫婦は「全く無い」と答えた。

ところが「事件」はそのとき起きた。

テレビ・クルーを興味深げに両親の後ろから見ていた10歳くらいの男の子が突然発言した。

「オバマは好きだが、黒人の大統領はイヤダ!」

子供は正直だ。 きっと家庭での両親のこんな会話を聞いていて両親の代弁をしたのだろう。

「ジジーのマケインに比べて若いオバマの方がましだが、・・・黒人の大統領となると考えちゃうな」

息子のの発言に慌てて両親が「親孝行息子」を叱り付けて追っ払ったシーンが愉快だった。

Kkk団のような過激団体が、黒人大統領排斥を叫ぶの特に驚かないが、

アメリカの常識ある家庭を代表するような白人家族の子供が、

「黒人大統領はいやだ!」と両親の本音を代弁したテレビ中継シーンにアメリカ社会の人種問題の根深さを感じる。

解決すべき急務は経済問題だが、

こんな状況でオバマが黒人層に有利な経済政策を推し進めたら、白人層から猛バッシングを受けるだろう。

白人層の心の底に黒人差別的なものが隠れていることは無視できないだろう。

逆に白人層に媚びた政策を取れば、黒人層から「白人の手先」などとバッシングされる。

どっちへ転んでもオバマの決断には人種の影がつきまとう。

片親が白人であることも場合によってはマイナス要因になりうる。

オバマの「ブラックのアメリカもホワイトのアメリカもない云々」の演説は、経済政策に限り、

全ての人種にバランス良く統廃合するような政策を困難である。

既に黒人指導者は暗殺される云々の報道もあるが、暗殺はともかく、人種差別解消の象徴ともいえる黒人大統領の誕生が、人種が暴動の続発といった皮肉なことにもなりかねない。

同じ民主党のフランクリン・ルーズベルトが不況脱却のため見せ掛けのニューディール政策で一時凌ぎしながら、中国と組んで日本を締め上げ、結果的に戦後世界一の金持ち国になった故事にならって、

オバマが「新・ニューデぃール政策」で民間企業に介入して国民を目くらましし、その一方経済大国中国と結んで、日本を締め上げて日本の主要産業、例えば自動車産業を壊滅させる・・・そしてアメリカ反映のシンボルGMを復活させ、アメリカを復活させる。 

勿論日本はオバマと結託する売国勢力の策動もあって安保は廃止、米中は東西から日本を挟み撃ち。

だったら日本も核武装だ!

これぞまさしく第三次世界大戦だ!

おっと、悪夢のシナリオはこれくらいにして、

民主党はF・ルーズベルとから最近のクリントンに至るまで、共和党と違って、かなり中国寄りの政権で、オバマは更に中国寄りだといわれている。

これまでのように、一方的に日米同盟に甘えてはおれなくなることは間違いない。

アメリカはは今、「黒人初の大統領」という未体験の「ミステリーゾーン」に突入した。

オバマ大統領誕生が人種暴動、大統領暗殺など、米国大動乱の兆しでないことを願いたい。

 

民主党に人脈がないといわれる麻生政権だが、オバマ政権とのパイプは意外とこんな所から大きく発展するかもしれない。

オバマ氏圧勝小浜市歓喜

「いつか県内訪問を」

オバマ氏の勝利を喜ぶ市民ら(5日午後1時5分、小浜市の御食国若狭おばま食文化館で)
祝勝会で乾杯する松崎市長とアウォリ大使(中央の2人)ら(5日午後6時17分)

 5日に開票された米大統領選で民主党のバラク・オバマ氏が当選し、発音もつづりも同じという縁で熱烈な応援を続けてきた小浜市内はお祝いムード一色となった。市民らからはオバマ氏の来訪や日米の友好関係強化を期待する声が上がった。

 (中略) 西川知事も直ちに親書をオバマ氏に送付。「小浜市民をはじめ県民はあなたに強い親しみを持ち、あふれるばかりの情熱とリーダーシップに国を超えて期待しています。いつの日か県内をご訪問いただき、福井の魅力に直接触れてください」と記し、当選を祝福した。

2008年11月6日  読売新聞)

                    ◇

【追記】12:19

さすがロシアのやることは日本人の常識の外。

こんなことを言ってしおらしい態度を示しておきながら・・・

【米大統領選】「建設的対話望む」ロシア大統領11.6 01:08

その同じ日にミサイルで恫喝に掛かる。

メドベージェフ・ロシア大統領:欧州隣接地にミサイル 米MDに対抗--表明

さすがはロシア、驚いた!

日本も、見習う必要はないが、少しは参考にしてもよいだろう。

 

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