狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

マッカーサーの罠と田母神氏の「やるせない気持ち」

2008-11-28 07:42:20 | 県知事選

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「結果やるせない」元空将論文寄稿 「集団自決」訴訟・「検定」問題【政治】
 【東京】航空自衛隊の元空将が防衛省技術研究本部技術開発官を務めていた今年五月、「日本人として、軍人として必要な、当たり前の教養を身につけ、戦闘集団としての組織のあり方を徹底追及するしかない」と記述した論文を隊内誌「鵬友」に寄稿していたことが二十七日、分かった。衆院安全保障委員会で赤嶺政賢氏(共産)が指摘した。

 元空将は論文の中で、日本史教育について「日本の素晴らしさを教えなければならないのに、今の教育にはこの観点が不足している」「バランスを著しく欠いている」と批判。沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した教科書検定問題や、「集団自決」訴訟を例示し、「それぞれの結果にはやるせない思いだ」としている。

 浜田靖一防衛相は「詳しく読んでおらず答えられない」と述べるにとどめた。

 元空将は今年八月に退職しているが、現職時代に寄稿したもので、自衛隊員の歴史認識や教育のあり方に批判が上がりそうだ。

 一方浜田防衛相は県などが求めている鳥島、久米島両射爆撃場の返還などについて、在日米軍が運用面で改善策を検討する意向であることを明らかにした。嘉数知賢氏(自民)への答弁。

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沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した教科書検定問題や、「集団自決」訴訟を例示し、「それぞれの結果にはやるせない思いだ」としている。

自衛隊をデクの棒の無能集団にしておきたい勢力は、田母神氏の過去の言動のあら探しをし、遂に集団自決に言及した部分にたどり着いたようだが、ゴクロウサンなことだ。

「それぞれの結果」が何を意味するのかは不明だが、大阪地裁及び控訴審の原告敗訴の結果だとすれば、田母神氏の「やるせない」という気持ちは痛いほど理解できる。

ちなみに「やるせない」を辞書でひくと「遣る瀬ない⇒気晴らしの方法がなくてつらい」となっている。

両判決を見たとき、田母神氏と同じく「気晴らしの方法が見つからず」「やるせないおもい」をした人は数多くいたと思う。

裁判長はノーベル賞作家と岩波書店の権威の前に平伏して、原告が自決命令を下したという証拠は皆無であるにもかかわらず、被告を勝訴にした。

「論より証拠というより、証拠より論」、しかも詭弁に満ちた大江の論に軍配をあげたことになる。

常識ある者なら、ましてや自衛隊の最高責任者なら、このようにやるせない感想を持つのは極めて当然のことであり、

自衛隊幹部が常識人であったことを知り安堵したくらいだ。

田母神論文についての議論はまだくすぶっているようだが、もっともらしい保守陣営の論に次のようなものがある。

<自衛隊にも表現・信条の自由はあるが、田母神氏の立場を考えれば今回の論文発表はいかがなものか>

いかにも憲法の理解者のように表現・信条の自由を認めていながら、一方では自衛隊幹部だという理由で、その自由を否定するというジレンマに陥ったトンデモ論である。

逆説的に言わしてもらうと、自衛隊員は、一般隊員、幹部に関わらず、表現・信条の自由はない。

すると何処からともなく「憲法違反だ!」という神の声が飛んできそうだが、

元々「平和憲法」と自衛隊(軍隊)は並立しないように作られている。

日本を軍備を持たない弱体国家に改造するマッカーサーの当初の意図からすれば、自衛隊が存在することさえ不可能だった。

その意味で、自衛隊員が「表現・信条の自由」を叫ぶことは国家の弱体化に相応しい現象である。

もし、自衛隊に表現・信条の自由認めて、「反日」という信条を持った隊員・幹部が増殖したらどうなるか。

少なくとも国を護ることが職務の自衛隊は、表現・信条の自由は禁止して「愛国」、つまり素晴らしい祖国を護るという気概を持たなければ職務をまっとうできない。

その意味で、田母神氏が言った「日本を素晴らしい国だといったら、処分された」という「せつない」言葉が身にしみる。

共産党が見つけてきた田母神氏の次の発言もまっとうな意見である。

日本人として、軍人として必要な、当たり前の教養を身につけ、戦闘集団としての組織のあり方を徹底追及するしかない

現下の「平和憲法」の下では、自国を貶めるような自虐発言する幹部がもてはやされるような仕掛けになっている。

自国を貶めるような信条を持つ幹部や隊員がいる自衛隊なんて、有象無象の無能集団にすぎない、いや、場合によっては売国集団にも変化しかねない。

日本はマッカーサーの罠にかかったままであり、60数年間も「表現・信条の自由」を自衛隊認めるという愚を犯し続けている。

卑しくも国を護るべく自衛隊員になる者は、国に対する忠誠を誓っているはずで、これは表現・信条の自由とは相容れない。

「平和憲法」が存在していること自体がおかしいのであって、一刻も早い憲法改正が望まれる。

「平和憲法」はマッカーサーが日本に仕掛けた罠である。

 

「平和憲法」の下で去勢された国は「国防軍」の教育にも他国の指示を仰がねばならぬ。

「歪曲教科書による教育を中止せよ」=田母神論文問題で北朝鮮(11/18 14:33)

 

そして、他国の横車なんて無視すればよいものを、それに直ぐ平伏してしまう。

このざまだ⇒「歴史観」科目廃止も=統幕学校の幹部教育で防衛省

 

 独立国なら一日も早くマッカーサーの罠を脱出すべきである。

 

参考記事:【田母神前空幕長インタビュー】「自国を悪く言う外国人将校に会ったことはありません」

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