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昨日(13日)の朝、当日記は「アクセス殺到」により、一時アクセス不可能の状態になった。
コメント欄の源さんにより、「SAPIO」11月26日号が前日発売され、連載中の「ゴーマニズム宣言」で当日記が紹介されていたと知り、そのせいで時ならぬアクセス殺到になったようだ。
通常は一日2000前後のアクセスだが、12日、13日の二日間で万を越すアクセスがあったのは当日記では初めての経験である。 「ゴーマニズム宣言」様様である。
アクセスは「戦争勃発!小林よしのりvs佐藤優」に集中しているが、沖縄での書籍発売は一週間近く遅れるので筆者は「SAPIO」をまだ読んでいない。
だが、上記エントリで書き忘れたことを書いておきたい。
先ず、同エントリで次のように書いた。
<(講演)内容は自分のアイデンティイからグルジア問題に至る広範囲な話題を広く浅く、自分のユニークな体験を交えて興味深く話し、質疑応答にも丁重に答えていた。
琉球新報の大失態!幻の「曽野綾子誤字・誤読事件」
■「沖縄イニシアティブ」方式
平成二十年三月二十七日付け琉球新報「声」欄に次のような投稿が載った。
《県民大会論争について 浦添市 S・S・(62歳)
3月20日(の)本欄は良かった。県民大会への賛否両論が併記され、どうすべきか迷った人も結論が出せたと思う。新聞の使命は「偏見なく真実を報道」。だが、偏りがちなのも現実。その点、投稿は両論併記が簡単だ。 賛否を決めるときは多少稚拙でもそうしてもらえばと願う。(以下略)》
琉球新報は時折、アリバイ作りのように自社論調にそぐわない「投稿」「寄稿」を掲載する。右のS氏は琉球新報の一見公平に見える両論併記の裏に潜む「沖縄イニシアティブ」方式という卑劣な言論封殺手段をご存知ないのだろう。
二十日の「声」欄の論争も一見両論併記に見えるが一人の投稿者を複数の反論者で袋叩きにする「沖縄イニシアティブ」方式そのものであった。
「沖縄イニシアティブ」方式の由来は後に譲るとして、最近の例では目取真俊氏と小林よしのり氏の論争に琉球新報はこの汚い手を使った。
■罠にかかった小林よしのり
その経緯を「ウィキペディア」が、次のように書いている。
《目取真は『琉球新報』でも小林を中傷。小林は自ら申し出て反論文を掲載。だが反論一回きりという条件だったため、以降は『琉球新報』と目取真のコラボによる小林中傷特集としか言い様がない些かアンフェアな状況に。沖縄に巣食う同調圧力の象徴とも見なされている。》
また、最近発売された小林氏の著書『誇りある沖縄へ』(小学館)には、琉球新報と小林よしのり氏とのやり取りが次のように説明されている。
《だいたい、この連載には「目取真(めどるま)・小林論争を中心にというサブタイトルがついとるけど、わしは目取真俊への反論は一回しかさせてもらっていないんだからね。 〇七年十一月三日に目取真が「風流無談」というコラムでわしを批判した後、琉球新報の記者が「何回かの連載になってもいい」と言うから反論を書くことにしたのに、書き始めた途端に「小林さんの反論は今回限りにさせてもらいます」と言ってきた。(中略)。
で、わしの反論が掲載された一週間後には、目取真の再反論が紙面に載った。さらに渡名喜(渡名喜守太・沖縄紙を根城にする左翼学者―筆者注)の連載も始まった。でも、わしはもう反論させてもらえない》
このくだりを読んで、琉球新報の罠に見事に引っかかって憤慨する小林氏の姿が想像され、失礼ながら思わず吹き出してしまった。
琉球新報の常套手段を知らずにこの「論争」を読んだ読者は、おそらく次のような印象を植え付けられただろう。
「沖縄の作家や学者はすばらしい。あの論客の小林よしのりが、たった一回しか反論できず論破されたあげく尻尾を巻いて逃げたのだから」と。
■沖縄紙の共同開発
では、そもそも沖縄マスコミの常套手段である「沖縄イニシアチブ」方式とは何なのか。
「沖縄サミット」を目前にした二〇〇〇年五月~六月、沖縄の新聞紙面を賑わせた「沖縄イニシアティブ」論争に端を発する。
沖縄の新聞を舞台に、沖縄の保守系学者が沖縄の将来を展望した政策論を発表したが、これを、数を頼んだ沖縄の左翼学者が袋叩きにした。その論点は肝心の政策論からイデオロギー論に摺りかえられ、左翼学者を支援する沖縄紙の画策もあった。
そのために以後、沖縄の保守系学者は物言えば唇が寒い状態に置かれ、沖縄二紙は左翼学者の独占状態になる。(略)(WILL創刊号「これが沖縄の言論封殺だ」より抜粋)
◇
「佐藤優講演会」で「小林よしのり講演会」に関して述べた部分で書き漏らしたことは次の通り。
佐藤氏は、沖縄紙の言論封殺を知ってか知らずか、
「沖縄紙は公平だ」と述べて、「反対意見は載せてくれない」という沖縄大学M教授の言葉を引用して同氏を次のように批判した。
「新聞が掲載しないのは載せる内容ではないからだ。新聞が掲載するような中身のある論文を書いてみよ」(要旨)
その後続けて、会場の記者にM教授との公開討論を呼びかけていた。
沖縄紙主催の論戦には、くれぐれも「沖縄イニシアティブ方式」にご用心を。
「おまけ」
沖縄紙の言論封殺を書いたエントリ
⇒「輩」は使用禁止用語?小林よしのり氏沖縄講演会
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