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三日連続で沖縄のメディアは「集団発狂」したようだ。
今朝の沖縄タイムスは1、2,3、27、28各面のトップを「メア発言」への抗議の記事が占め、それだけでは足らず、社説やコラムまで動員するという念の入れようである。
いかにも発狂したことを示すような、コラム「金口木舌」の冒頭が爆笑を誘ってくれる。
「怒り、憤り、いら立ち、失望、あきれ、嫌悪・・・。 県民を馬鹿にしたメア発言。・・・」(沖縄タイムス・大弦小弦)
紙面に大田昌秀元県知事を筆頭におなじみの左翼識者が怒りに油を注いでいる。
メア発言が誇張して伝えられているとはいえ、問題の本質を鋭く突いており、「ゆすり云々」の同じような意見はネット上では特に珍しい意見でもない。
多くの沖縄の良識ある県民を含む、かなりの数の多くの国民心の中では「ゆすり云々」と似た感情を持っていることは事実である。
だが沖縄戦による「沖縄への負い目」が口を硬くし、だれも沖縄問題の本質を表立って語らなかっただけの話である。
それをメア氏がザックリと指摘しただけであり、それが何か・・・というところである。
筆者は「沖縄の新聞だけで沖縄を理解しようとすると大きな誤解に陥る」とこれまで何度も書いてきた。 例えば雑誌『WILL』(2010年11月11月増刊号)では、タイトルもズバリ「沖縄の新聞で県民の民意はわからない」としたくらいだ。
今回の「メア発言」に対する沖縄2紙の狂乱振りを見ると、まさに沖縄の新聞のみで沖縄を理解しようとする人は大きな誤解の陥穽に落ち込むことになる。
今回の場合、大きな誤解とは何か。
「沖縄中が島ぐるみでメア発言に怒り狂って抗議のこぶしを突き上げている」という誤解である。
沖縄紙がメア騒動に火を点けて全国紙に飛び火をし始めた8日、メア氏の直属の上司であるキャンベル国務次官補が来日し早速部下の発言を謝罪いさせられた。
米国務省日本部長「沖縄はゆすり名人」発言問題 キャンベル国務次官補「極めて遺憾」
lアメリカ国務省のケビン・メア日本部長が、沖縄県民は「ごまかしとゆすりの名人」などと発言したとされる問題に対し、キャンベル国務次官補は8日、「極めて遺憾」と述べた。
キャンベル国務次官補は「(今回の事態は)残念なことで、深く失望している。報道は正確でなく、政府の立場を反映したものでないことを強調したい」と述べた。
メア日本部長は8日、キャンベル次官補とともに日本を訪れ、日米高官協議に出席する予定だったが、今回の事態を受け、急きょ出張をキャンセルした。
一方、問題となったメア日本部長の講義を聞いていた生徒は、FNNの取材に対し、「発言を聞いてショックを受けた」と話した。
トリ・ミヤギさんは「アメリカの外交官が、同盟国を『ゆすり』や『怠惰』という言葉で表現したことに衝撃を受けた」と語った。
一方、メア日本部長はFNNの取材に対し、自らの発言とされる内容について「正確でもないし、完全でもない」と否定している。
(03/09 06:19)
メア氏の沖縄に関する発言は、佐野眞一氏がいうところの「大文字言葉」でこびるのではなく「小文字言葉」で本音を直言することで沖縄在任中からしばしば沖縄左翼とバトルとんり新聞種となっていた。 だが、そのたびごとにメア氏の理詰めの反論に左翼の批判は粉砕され、感情的に「差別だ」とか「沖縄人を馬鹿にしている」といった常套句を叫ぶ以外に抗する手段は無かった。
それが今頃米国高官が日米同盟の信頼感の再構築のため来日するのを見計らったように、大騒動が起きたのはたのは何故か。
問題の「メア発言」は実はキャンベル氏来日の3ヶ月以上も前になされていた。
それがキャンベル氏の来日を狙い撃ちするように3月7日になって沖縄紙が大騒ぎしたのは何故か。
普通では問題にもならないネタを、入手した沖縄紙が発表の機会をねらって懐に暖めていた。 それを米高官の来日に照準を合わせて、「さも重大問題のように大騒ぎした」。
これは石原正光さんの御指摘だが、おそらくその通りだと思う。
その点で言えば沖縄紙の作戦は一応成功したことになる。
米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)が昨年末、首都ワシントンのアメリカン大の学生ら14人に対し、彼らが東京と沖縄へ約2週間の研修旅行に出発する直前の昨年12月3日、大学側の要請で行われた。
メア氏は沖縄在任中と同じ歯に衣着せぬ何時もの調子で沖縄の問題を直言したつもりだったが、メア氏にとって不幸だったのは、聴講した米大学生のなかに沖縄出身の四世の学生がいたことである。
「沖縄差別」のDNAを受け継ぐミヤギという学生は、メア氏の率直な「小文字言葉」による問題指摘に敏感に反応し、」「人種差別的発言と感じた」などと話している。 報道のなかには「黄色人種に対する白人の差別意識の現われ云々」といった極端なものまであるが、ちなみにメア氏の奥さん旧姓奥平という日本人であり、三人の子持ちでもある。 沖縄紙の報道を真に受ければメア氏は己が差別する黄色人種を妻にして、愛する子供たちにまで差別すべき黄色人種の血を入れたことになる。 差別意識の被害妄想もここまでくると、病膏肓に至るで、爆笑する以外になすすべを知らない。
メア氏の講義の録音は無く、専ら学生の講義録を沖縄紙が翻訳したものを根拠に大騒ぎしているが、沖縄タイムスの訳文を見ても表現に多少の誇張をあるが、言っていることは沖縄問題の本質を語っており、むしろ日本の大学でも講義してほしいくらいの内容である。
ただ惜しむらくは「沖縄人は・・・・」という箇所を「沖縄のプロ市民は・・・」と、誤解の無いように強調すべきであった。
メア氏が語った沖縄問題の核心を赤裸々に実名を挙げて、詳述した告発の本がある。
森屋武昌元防衛事務次官著の『「普天間」交渉秘録」』である。
「普天間」交渉秘録 | |
守屋 武昌 | |
新潮社 |
長きに渡り沖縄問題に関わってきた森屋氏の告白によると、ゆすりたかりは沖縄左翼に止まらず保守系政治家も根っこでは沖縄二紙と繋がっており、ゆすりたかりに加わっているというから驚きである。
沖縄紙もメア氏の「正論」に馬鹿騒ぎする暇があれば守屋氏の告白でも取り上げて大騒ぎすべきだが、沖縄紙は何時もの通り、同書に関してては完全黙殺を貫いている。
メア発言に関しては目下のところ、専ら沖縄タイムスの訳文に拠って論じる以外に手は無いのだが、同紙に拠っても「ゆすり」等の感情的表現の部分は除いて、日米同盟の重要部分に直裁に切り込んでいtる。
例えば次の引用だ。
≪ 09年の選挙が民主党に政権をもたらした。これは日本では初の政権交代だ。鳩山首相は左派の政治家だ。民主党政権下で、しかも鳩山首相だったにもかかわらず、米国と日本は2+2(外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会)の声明を(昨年)5月 に発表することができた。≫
≪ 日本の民主党政権は実施を遅らせているが、私は現行案が実施されると確信している。日本政府は沖縄の知事に対して「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。ほかに海兵隊を持っていく場所はない。日本の民主党は日本本土への施設移設も言ってきているが、日本本土には米軍のための場所はない。≫
≪ 私は日本国憲法9条を変える必要はないと思っている。憲法9条が変わるとは思えない。日本の憲法が変わると日本は米軍を必要としなくなってしまうので、米国にとってはよくない。もし日本の憲法が変わると、米国は国益を増進するために日本の土地を使うことができなくなってしまう。日本政府が現在払っている高額の米軍駐留経費負担(おもいやり予算)は米国に利益をもたらしている。米国は日本で非常に得な取り引きをしている。≫
どの国でも最重要に考えるのは、自国の国益である。
アメリカにとっても日米安保はアメリカの国益に寄与するからこそ最重要視するわけであり、日米安保が総合的に見てアメリカの国益に寄与しないと判断したらさっさと米軍機を撤去し「モンロー主義」に走るだろう。
勿論日米安保は日本にとっても国益だからこそ普天間異説で苦労するわけであり、メア氏の指摘するとおり、憲法9条を仮定し、自主防衛ができるようになれば米軍基地など一日も早く撤去するにこしたことは無い。
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第1回 沖縄戦を考える集いのご案内
記
講演者: 伊藤玲子-建て直そう日本女性塾幹事長、
「沖縄県平和祈念資料館を糺す」
: 上原正稔-ドキュメンタリー作家
「赤松・梅澤両氏の汚名を晴らさねば沖縄県民は人間としての尊厳を失う」
: 徳永信一-パンドラの箱掲載拒否訴訟主任弁護士、
「裁判の経過報告」
日時: 3月20日(日曜日) 午後1時30分開場 2時開演
開場: 総合結婚式場・ジュビランス 2階 会議室
宜野湾市野嵩736番地 (宜野湾市役所・市民会館の道向い)
会費:1,000円
主催:沖縄戦を考える会・共催:三善会
問い合せ:070-5536-3868 當山正範・090-9780-7272ニシコリまで
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