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昨日は私的な用件が重なって、いつになく慌しい日曜日であった。
そのせいでもないのだが、震災関連の記事であふれる沖縄タイムスは斜め読みしただけで宜野湾市で行われた講演会に参加した。
早めについた会場で多くの読者の方に声をかけて頂き恐縮した。 そして改めてネットの威力を実感した。 読者のお一人に沖縄タイムスの異常な記事についてのご指摘を受けた。米軍車両が起こした些細な事故を仰々しく報道しているというのだ。
■人命より大事な植木鉢
帰宅して確認したところ、震災関連の記事に目を奪われ見落していたが、次のような記事が掲載されている。
米軍の救急車 中学で鉢破損
沖縄市搬送中に誤侵入
19日午後9時過ぎ、米軍の救急車が北谷町の海軍病院から沖縄市照屋の中部徳洲会病院へ患者を搬送中、隣接する同市立安慶田中学校に誤って入り、鉢植えを損壊した。 沖縄署によると、けが人はないという。 同署によると、救急車は中学校の誤進入に気付き、校門付近でUターンした際、プラスチック製の植木鉢8個を車のタイヤで損壊したという。 同署によると、車両は緊急手術を要する患者を搬送中だったという。 19日午前0時ごろ憲兵隊から同署へ通報があったという。(沖縄タイムス 3月20日)
大震災関連記事に気圧されて、米軍嫌いの沖縄タイムスもさすがに交通事故で一面トップを飾ることは無かったが、それでも米軍車両が鉢植えを損壊した事故をしっかり記事にしてある。
県人が起こしたこの程度の事故なら連日数え切れないほど起きており、それを一々記事にしていたら新聞の紙面は何枚あってもたりないはずだ。
それに同じ紙面にはもうひとつの米軍関係者の死亡事故が「米兵バイクで転倒死」という小さな見出しで掲載されているが、自損行為で沖縄側には何の被害も無かったせいか、死亡事故であるにもかかわらず、植木鉢損壊の事故より小さなベタ記事扱いなのには呆れてしまう。 沖縄人の死亡事故なら例え自尊行為でも植木鉢損壊より小さな扱いではないだろう。
沖縄タイムスにとっては、米軍が沖縄側に損害を与えたのなら、たとえ植木鉢であっても米兵の命より重大だというのか。 はからずもこの二つの記事が、沖縄タイムスが日ごろ声高に叫ぶ「人種差別」を自らの記事で吐露しており興味深い。
「命ど宝」とは沖縄人の命に限る言葉であり、米兵の命など植木鉢より軽いというのが沖縄タイムスの考えとは、とんだ「人種差別新聞」である。
車の運転をするものなら誰でも誤って他人の敷地に誤進入した経験の一度や二度はあるものである・・・・ここまで書いて、昨年同じく米軍車両が病院の駐車場に誤進入し、慌ててUターンをしたとき道路の縁石を損壊し、それを沖縄タイムスが一面や社会面トップで大騒ぎし、社説まで動員したことを想いだした。
おそらくは今回植木鉢を損壊した救急車両の運転手も、その時の新聞の異常なバカ騒ぎが脳裏をよぎり慌てて運転を誤ったものと想像できる。お気の毒に。
昨日の講演会の話から大きく脱線するが、講演会に関しては次の機会に譲るとして、昨年の米軍車両の誤進入についてのエントリー「大爆笑!命の砦 未明の侵入?「診療支障」?」
を次に引用する。 たかが道に迷った車両が病院の駐車場に誤侵入しただけで、まるで米軍車両が病院に夜襲攻撃でもしたような誇大報道をみると、この新聞は完全に狂っているとしか言いようが無い。
★
車を運転する者なら誰でも一度くらいは他人の敷地に迷い込んだ経験があるだろう。
いつも通いなれた道ならともかく、知らない町の知らない道で、途方にくれて方向転換をしようと大きな広場に侵入した。 そこが、公道ではなく個人の私有地だと知って慌てて「逃げた」ことは、かく言う筆者も何度か経験がかある。
この場合他人の敷地に無断で侵入したのだから法令違反になるのだろうか。
少なくとと道路交通法違反にはならないので、その現場をたまたま警察官に目撃されたとしても違反切符を切られることはない。
ただ、悪意をもった地主が「家宅侵入罪」等で訴えたらどうなるのか。
幸いにして筆者の場合、そんな悪意を持った地主に遭遇しなかったので法令違反で告訴された経験はない。
道路交通法上で日本の公道の通行を認められている米軍車両が、間違って病院の駐車場に迷い込んだ。 そこが公道でないと知って方向転換して出て行く際、慌てて縁石などに傷をつけてしまった。
ドライバーに問題があるとしたら次の三点が考えられる。
(1)病院の敷地に無断で侵入した
(2)その際、道路の縁石等を破損させた
(3)病院側に連絡をせずそのまま「逃亡」した
他人の敷地に迷い込むことをその度に一々問題化していたら日本の警察は何人いても足りいだろうし、(1)の場合故意ではないので特に問題とは思わないが、(2)と(3)に関してはドライバーが責任を問われても仕方がない。
だが、果たしてこれが連日新聞の一面と社会面のトップを飾るほどの重大問題なのか。 はたまた新聞が社説を掲げて糾弾すべき重大犯罪なのだろうか。
沖縄タイムスの次の大見出しを見たら米軍が病院に夜襲をかけて、病院の設備を破壊し診察業務に支障を来たしたような印象である。
命の砦 未明の進入
「診療支障」
米軍に不信 県立中部病院
⇒命の砦 未明の侵入 「診療支障も」米軍に不信県立中部病院 (2010年03月12日 09:38)
いやはや、恐れ入った。
記者は土地に不案内の米兵のドライバーが病院の駐車場に迷い込んだだけで「命の砦に米軍が未明の侵入」と想像たくましくし、慌てた車両が縁石を破損させただけで「診療支障」と空想する。
沖縄タイムスの記者は空想小説の作家にでもなった方が成功するのではないか。
一方の琉球新報は社説で、県議会で抗議決議をすべしと扇動しているが、これは一昨年年の「米兵女子中学生暴行事件」と同じ構図である。
新聞の扇動に乗った県議会が、不良米兵と不良中学生の単なる「ナンパトラブル」に抗議決議をし、遂には県民大会を開くという恥さらしをしたことは記憶に新しい。
早速、民主党県連の喜納昌吉代表、山内末子副幹事長等が外務省に「地位協定違反」として抗議をしたようだが、
交通違反にもならない些細な事故で「地位協定違反」もヘッタクレもあるはずもなく、ここでも民主党沖縄県連が大恥を晒している。
⇒地位協定違反「当たらない」 中部病院米軍車侵入2010年3月13日
琉球新報は昨日(12日)のコラム「金口木舌」でこのような「金口」ならぬ「大口」を叩いている。
琉球新報 金口木舌 2010年3月12日
「真実の報道を」と、言われて戸惑った。新聞は事実を伝えるが、どこまで真実に迫っているのか。事実を積み重ねることで真実に近づくと考えるのだが、同じ事実でも伝え方で印象が変わる・・・続きを読む・・・
いやはや、恥もなくよくもこのような文が書けるものだ。
金口木舌とは「きんこうもくぜつ」と読むらしいが、大口を叩く一方で「不都合な真実」(星さん、上原さんの告発など)には黙殺で通す破廉恥な態度には、「大口黙殺」(おおぐちもくさつ)の方がお似合いではないのか。
沖縄二紙を称して「裸の王様」と書いたが、このような些細な交通違反をまるで米軍が夜襲をかけたように騒いでみたり、
不良米兵と不良中学生のナンパトラブルを「婦女暴行事件」或いは「拉致事件」として号外を出すようなことを繰り返すなら、そのうち読者が何も信用しなくなる。
「裸の王様」に続いて「狼少年」のニックネームが命名されのではないか。
それにしても駐車場に迷い込んだだけで、抗議の県民大会を開いて拳を突き上げるような恥晒しは、勘弁して欲しいものだ。
【おまけ】
道に迷っただけで「非常識極まりない事件」「人命にかかわる事態」と、誇大妄想に耽る新報社説。
琉球新報社説 2010年3月13日
またしても米軍による非常識極まりない事件が起きた。海兵隊の大型牽引(けんいん)車とジープ型の車の合わせて2台が11日未明、県立中部病院の救急搬送路に無断で侵入したのである。通行後、敷地内のガードレールや縁石などの破損が確認された。
同時刻に救急車両が到着していたら、患者の搬送に支障を来し、人命にかかわる事態にもなりかねなかった。 ・・・続きを読む・・・
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