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■八重山日報社 9月17日
多数決で育鵬社版不採択
2教育長に怒号響く
教科書の議論深まらず
< 逆転不採択の現場 ▼6▼ >
ー「多数決を取るかどうか」を多数決で決めよう。竹盛委員長がそう
提案する。
竹盛委員長
「多数決で決めることを決したい人は手を挙げてください」
ー玉津、崎原両教育長は抗議し、委員や傍聴人の怒号が響く中、つい
に退席する。挙手による採決が行われた。
竹盛委員長
「協議は多数決で決しました。不本意な結果ではあるが、委員のみな
さんにはご協力をお願いしたい」
ーここで狩俣課長が2教育長を説得するよう求める。
狩俣課長
「お2人が抜けている。ぜひ説得をしてほしい。地区のエゴで話を
するものではない」
慶田盛教育長
「石垣市の教育長は、採択の意志を曲げないと言ってきている。合議
する態度ではない」
具志堅委員
「(与那国町教委は)多数決はしないように、ということ(が条件)
だった」
竹盛委員長
「もう期限切れが間近だ。八重山の子どもたちはどうなるのか。合議
でやるべきだと思うが、合議は有り得ないと確認はできていると思
う。一刻も早い採択を私は願う」
ー2教育長を説得するために、協議は休憩に入った。再開後も2教
育長は姿を見せない。
慶田盛教育長
「教育長が退席するのは責任の放棄だ」
入慶田本委員長
「冗談じゃない。子どもじゃあるまいし」
慶田盛教育長
「全体の話が大事だ。退席した人の話は大事じゃない。勘違いする
なよ」
ー2教育長に怒号が響く。育鵬社版に反対する委員からは、なお2
教育長を批判する声が相次ぐ。竹盛教育長が、県教委の指導助言
を求める。
狩俣課長
「(2教育長に)もう開始しますよと話し、会議を再開することを確
認して、それで席に着かなければやむを得ないと思う。この皆さ
んであれば合意することは難しいですか。ここでも多数決になり
ますか」
竹盛委員長
「もう1時間過ぎたが戻ってこない。県からの指導で、最後通告を
出して出席しない場合はそのままいくこということでよろしいで
すか」
ー異議はない。しかし玉津教育長のみ、席に戻ってきた。
玉津教育長
「この場は多数決で決する場ではない。何でだめかというと、協議
の場で、たとえある程度、話が煮詰まっても、最終的には古巣で
ある教育委員会に戻り、再度話し合いをしないといけない。多数
決で決することは反対だ。挙手はしない」
竹盛委員長
「この件についてまた、教育委員会を開催すると、かなりの時間が
かかる。今日のこの場を協議の場にしたい」
大田委員
「各教育委員会で解決できなかったから、きょうの場がある。この
場で多数決で決めてほしい」
ー多数決を求める圧力は、さらに強まる。
玉津教育長
「法的根拠もはっきりしない協議の場で、教科書無償措置法の決議を
行うのは違法だという文科省からの情報も入っている」
竹盛委員長
「今、違法な場という表現があった。県教委の皆さんもいらっしゃ
るが、違法な場か」
狩俣課長
「そうではありません。協議の場です」
ー県教委は改めて、協議に「お墨付き」を与えた。玉津教育長は、
さらに追いつめられていく。
玉津教育長
「まだ私たちは、育鵬社、東京書籍の教科書について一切議論が深
まっていない」
ー複数の委員が「何を言っているのか」玉津教育長を怒鳴りつける。
しびれを切らしたのか、大田委員は「もう決を取ってください」
と叫んだ。
竹盛委員長
「答申通り育鵬社とするか、別の教科書を選ぶべきか挙手で諮って
もいいですね」
玉津教育長
「多数決が決まっていない状態であれば参加する」
入慶田本委員長
「何様だと思っているのか。退席したのは責任の放棄じゃないのか」
竹盛委員長
「(育鵬社を選定した)答申について異議あり、別のものを選ぶべき
という委員の皆さんは挙手をお願いします」
ー育鵬社版に反対し、挙手したのは7人。挙手しなかったのは玉津氏
を含め4人にとどまった。竹盛委員長も育鵬社版に反対だが、議
長のため採決には加わっていない。
大田委員
「私は東京書籍を推したい。調査員が推薦していることが第一」
仲本委員長
「調査員の意見を大事にする観点からは東書と帝国。今、現在使用
されているものは東書ということなので、東書でもいい」
石垣委員(竹富町教委)
「調査員の推薦があったということで、東京書籍を推したい」
慶田盛委員長
「育鵬社のものは、沖縄の基地に触れられていないし、今問題にな
っている原発を勧めているように受け取られるところがある。
(教科書採択は)多くの方々に理解される状況でないといけない」
ー調査員が推薦し、現在使用されている教科書だから、という理由
で、ほとんど議論もなく東京書籍に賛成意見が相次ぐ。竹盛委員
長はここで「不採択」が決まったばかりの育鵬社の教科書につい
て、委員の賛成意見を聞く。
竹盛
「答えにくいとは思うが、育鵬社を選定された委員の意見もお聞き
したい」
玉津
「誘導尋問はやめてください」
ーしかし、市教委の石垣委員は立ち上がり「私は育鵬社を選んだ」
と賛成理由を述べ始める。
石垣委員(石垣市教委)
「(育鵬社版の)調査員の報告に、天皇の写真が多いというのがあ
った。これは主観だ。国家、日章旗がどのように扱われているか
みると、他の教科書は左側の片隅に、小さな字でしか扱っていな
い。(育鵬社版の)普天間の写真が小さいというのは、必要であ
れば教材研究して大きい写真を出せばいい。公民は、至らないと
ころもあるが、現代社会の見方、ヨコ軸とタテ軸の問題(の記述
で)育鵬社のものはいいと思った」
ーここで竹盛委員長が、採択を提案する。
竹盛委員長
「県からも指導を受けながら会を進めてきた。きょうこの場で採択
することになった。東書を採択したいと思う委員は挙手をお願い
します」
ー賛成多数で東京書籍版の採択が決まった。
竹盛委員長
「この協議会の場においては、賛成多数。合議ができなかったことは
心苦しいところもあった。残念ながら与那国の教育長は戻られ
なかったが、時間の問題で、不在のまま進めることになった。教
育委員全員で決まったことは有意義だったということで、閉めたい
ー入慶田本委員長が「全日程を終了したので閉会します」とあいさ
つをすると、育鵬社版に反対してきた傍聴人から繰り返し拍手が
起こった。
☆
竹富町の保護者の提訴は、「9月8日の全教委協の協議による教科書採択を合法だと確認すること」だという。
この提訴を見事に粉砕する決定的証拠が八重山日報の連載特集「逆転採択の現場」シリーズでる。
発狂3紙が隠蔽したつもりの全教委協の協議の内幕を暴露し、協議そのものが違法であることを見事に証明している。
この提訴が法律論争であるだけに、提訴前からこれほど結果のはっきり見える訴訟も近年珍しい。
勿論原告側の前面敗訴であろう。
地元テレビが報じた逆転採択現場の映像は傍聴席もほとんど反玉津派で占められ、罵声と怒号が飛び交っていた。
これでは静謐な協議の場とは程遠い、まるで玉津、崎原両教育長に対する集団リンチの印象を受けた。
議論が白熱し玉津教育長が傍聴席の野次に振り返って応える場面が特に繰り返し強調されて映し出されていた。
卑劣な「玉津悪代官」の印象操作である。
沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日の発狂3紙が伝える、8日の全教委の協議現場には「オブザーバーとして参加した狩俣課長」の発言は出てこない。
例えば、沖縄タイムスと琉球新報は当日の協議の模様をそれぞれ「教科書採択度ドキュメント(タイムス)」「教科書八重山採択地区協要旨(新報)」と題して時系列、発言者別に掲載している。
それぞれの記事では会議招集者の仲本氏や、玉津、崎原両教育長を含む参加委員の発言を記している。
だが、驚いたことには狩俣課長の再三にわたる強権的発言は新報記事では皆無であり、タイムス記事では、僅かに次のような記載があるのみである。
≪6時 玉津、崎原教育長に対し、仲本委員長、県教育庁の狩俣義務教育課長らが協議の場に出るように促す≫(教科書採択度ドキュメント」タイムス)
この二つの記事を見ると、県教育庁と沖縄2紙が示し合わせて「狩俣課長はオブザーバー」であるというアリバイつくりに必死なのがわかる。
新報は、記事から狩俣課長の名を完全抹消したのだ。
が、タイムスは退席した玉津氏らを呼びに行くよう指示した主体は、あくまで仲本委員長であると印象付けるため「狩俣課長ら」と「ら」を付加する涙ぐましい努力をしている。 ら抜き言葉が流行っているが、タイムスは「ら付き言葉」で狩俣課長を擁護するとは、・・・泣けてくるぜ。
だが、県の狩俣課長にとって不幸だったことは、八重山日報が全教委協の「逆転採択の現場」で、狩俣課長がs傍若無人ともいえる越権行為をして事実上採択の主役を演じた事実を、逐一かつ詳細に報道していたことである。
同じ記事でも八重山日報の連載記事を見れば、「発狂2紙」が「不都合な真実」を隠蔽するため共同謀議を重ねていることがよくわかり興味深い。
天網恢恢疎にして洩らさず、
天知る地知る、
八重山日報知る、
である。
☆
■普天間基地の危険性除去シンポジウム■
~危険性除去道筋への第一歩~
開催日: 11月23日(水) 開場:12:30 開演:13:00
会場:総合結婚式場 ジュビランス 4階ホール(宜野湾市役所・市民会館道向かい)
※会場定員の500名に達し次第、受付終了致します。また、駐車場に限りがございます。
講演会プログラム
■【一部】小川和久氏講演会
Ⅰ.普天間の歴史
Ⅱ.普天間の危険性
Ⅲ.普天間危険性除去の為の道筋
■【二部】パネルディスカッション
パネラー
小川和久氏(国際変動研究所理事長・ 軍事アナリスト)
島尻安伊子氏(参議院議員)
コーディネーター
玉寄 将 JC沖縄地区協議会 副会長
主催:公益社団法人 日本青年会議所 沖縄地区協議会
お問合せ:098-858-1110
担当:沖縄人未来創造会議 議長 岸本 功也
★
琉球新報の言論封殺と捏造報道に敢然と戦いを挑んでいる上原正稔さんをご支援下さい。
■カンパ協力のお願い■
琉球新報の言論封殺に対し、徒手空拳で戦いを挑んでいるドキュメンタリー作家上原正稔氏の「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の第4回公判が2週間後の11月8日(火)、午前11時より那覇地裁で行われます。
これまで皆様のカンパにより戦いを継続してきましたが、沖縄のマスコミから村八分状況の上原氏は現在闘争資金に不足をきたしています。
担当弁護士の先生も手弁当で支援して下さっていますが、打ち合わせ等をするにも交通費等の出費を無視できません。
沖縄の閉塞した言論空間に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟にカンパ協力をお願いしております。
三善会は、平成23年1月31日に上原正稔氏が琉球新報社を提訴した裁判「パンドラの箱掲載拒否訴訟」を支援する為、皆様の支援金のご協力のお願いを致しております。
支援金は、裁判の支援・報告会・講演会等の開催や広報活動等に活用させて頂きます。
振込手数料につきましては振込者にてご負担下さるようお願いします。
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ゆうちょ銀行からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【口座番号】記号:17010 口座番号:10347971
【名 義】サンゼンカイ.
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ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【店 名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)
【店 番】708
【口座番号】普通:1034797
【名 義】サンゼンカイ.
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