沖縄の一地域の市長選挙に止まらず全国の注目を浴びている名護市長選の投票日が一ヵ月後に迫った。
昨日発売の週刊誌『週刊金曜』(沖縄では数日遅れで発売)が名護市長選にからむ「基地利権派」の暗躍などなまなましい保守候補選定の内幕を赤裸々に暴露している。
その一部を抜粋・紹介する。
週刊金曜日』最新号(2013年12月20日/973号) 定価 580円(税込)
特集
今週号の注目記事(2013/12/20)
◎沖縄・辺野古強制へと策動する自民党
●辺野古強制へと自民党本部が策動する名護市長選まであと1カ月
基地利権派たちのもくろみと大誤算
野中 大樹
基地容認派がふたり立候補してしまう天変地異が起きた名護市長選。
マスコミは「保守分裂」と書くが、じっさい分裂させたのは当人たちではなく基地利権派たちだった。
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(略)
地元をよく知る複数の関係者によると経緯は次のとおりだという。
不審が生じたのは10月7日のことだった。 名護市議会「礎(いしじ)之会」や土木建設業界の要請メンバーが、稲嶺に勝てる候補として副知事の川上好久のもとを訪れた。 このとき要請団と川上の仲介をしたのが末松だ。 しかし川上は、副知事としてやり残したことがあるという理由で、これを断った。 この時、末松と川上とで水面下の交渉がすでに済んでいるものと信じていた要請団メンバーには「話はついていなかったのか」という不信感が漂ったという。 末松の同行メンバーすら拍子抜けした「川上打診劇」はパフォーマンスだった可能性が高い。
「末松市長」誕生までのシナリオを詳細に描いたのは、名護市経済界のドンといわれる東開発グループ会長、仲泊弘次(なかどまりひろつぐ)である。(以下省略)
☆
続きは著作権の都合で書店でお買い上げの上購読願いたい。
後半部分で基地利権を狙う仲泊氏が当初は「島袋氏を候補者にする」と公言しておきながら、途中で「詐欺未遂」とまでいわれる汚い手を使って「末松市長」を画策する理由をすっぱ抜いている。 仲泊氏にとって末松氏の方が意のままに使えるからだという。
末松支持派の大ボス仲泊氏の策略で末松氏の支持者に名を連ねた比嘉鉄也元名護市長は「末松には県議を続けるように言ってきました」と週刊金曜日の取材に答えている。
そして同誌は記事をこのように結んでいる。
末松を市長候補にしたのは比嘉ではなく、末松の後援会でも、あるいは本人の意志ですらないかもしれない。 比嘉はこう続けた。「たった4、5人で物事を決めては駄目ですよ」
比嘉の言葉には、政治が一握りの基地利権派に牛耳られていることの危機感が滲み出ている。 県民、市民不在の「政治」はいずれしっぺ返しくうだろう。(敬称略)
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>末松を市長候補にしたのは比嘉ではなく、末松の後援会でも、あるいは本人の意志ですらないかもしれない。
やはり末松氏は基地利権を目論む北部経済界のドン、仲泊氏の操り人形になるつもりなのか。
【追記】
本日(21日)の沖縄タイムス2面のベタ記事にこんなのが・・・。
【名護】・・・・島袋吉和氏(67)は20日、野党系候補の一本化について自民党副幹事長の中谷元氏と恩納村内のホテルで面会した。 島袋氏は記者団の取材に対し「(中谷氏に)今のところ一本化はありえない」と返答したことを明かにした。 投票日までに変節しないかとの質問に「仮定のことはわからない。 いまのところそういうことはない」と述べ、今後の一本化に含みを持たせた。・・・
稲嶺氏を支援する沖縄タイムスとしては最強の候補者である島袋氏を立候補断念に追い込みたい意図が透けて見える記事である。
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