元東大教授で保守論客の重鎮西部邁氏が亡くなられた。多摩川に入水されたという。
西部氏は東大自治会委員長として60年安保闘争で「安保反対、反岸内閣」の指導的役割を果たした。
著書などでずっと自裁をほのめかしていたし、夫人の死や自身の病気などもあったのだろうか。
氏の心情は凡夫には量りかねるが、江藤淳の自裁が脳裏を過った。
深い悲しみを覚えるが、謹んでご冥福をお祈りしたい。
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人の死を自らの主張に利用する自称リベラル派は卑劣であるが、早速卑劣なコラムが登場した
沖縄タイムスの大弦小弦だ。
保守の論客として知られる西部邁さんは「僕は沖縄の悪口を言ったことはない」と話した。自称保守による沖縄ヘイトがまかり通る中、電話口の語りは新鮮に響いた
▼「基本的な立場は、ヤマトンチュとして申し訳ありませんと。米国に戦争で負け、土下座して沖縄を差し出してしまった。米軍には出ていってもらうべきなんだ」
▼作家の百田尚樹さんが沖縄で講演し、基地集中を正当化するデマを繰り返した昨年のこと。西部さんに評論を依頼して、固辞された。「彼は保守ではない。反左翼というだけ。時間がない中で、レベルの低い論争の相手をしたくない」と語った
▼日本の伝統に学ぶ保守の立場から、従属を恥じない「親米保守」を鋭く批判した。一方で核武装論者であり、「沖縄タイムスもそうかもしれないが、自由、平等、人権主義などときれいごとを言う人も同じように心底軽蔑している」とばっさり
▼西部さんは21日、亡くなった。時間がない、とはこういうことだったのだろうか。賛成できない点、浅学で理解が追い付かない点も含めて、知の塊に触れる貴重な時間を割いていただいた
▼最近は「自裁死」という表現を使っていたという。あらゆる教条や偽善を斬り、最後は自らを処断したのだろうか。その迫力と覚悟に、電話の時と同じようにただ圧倒されている。(阿部岳)
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>作家の百田尚樹さんが沖縄で講演し、基地集中を正当化するデマを繰り返した昨年のこと。西部さんに評論を依頼して、固辞された。「彼は保守ではない。反左翼というだけ。時間がない中で、レベルの低い論争の相手をしたくない」と語った
>日本の伝統に学ぶ保守の立場から、従属を恥じない「親米保守」を鋭く批判した
人の死を、「自分の主張に利用するどころか、自分の「私怨」を晴らすために利用しているのではないか。
執筆者の阿部岳記は取材と称してを百田尚樹さんの発言を「差別」と決め付けたが、繰り返し「差別の意味は無い」と説明され、「分かりました」と言いながら「それでも差別です」と言い放った人物。 つまり「自分が差別と感じたら差別だ」と断じる恥知らずだ。
ちなみに百田さんも沖縄の悪口を言ったことは無いし、むしろ「沖縄大好き」は何度も発言しているくらいだ。
阿部記者の卑劣な文によると、あたかも百田さんが沖縄ヘイトを繰り返し「デマを繰り返している」との印象を受ける。
結局、西部氏は取材を断っているが、正解である。
阿部記者のような「悪魔に魂を売った記者」の取材に掛かったら、どんな捏造報道をされるか分からないから。
君子危うきに近寄らず、である。
人の死を自分の主張に利用するのは人間のクズだが、死人に口なしとも言う。
本当に「電話取材」をしたかどうかも怪しいものである。