本日、通勤途中、電車に乗っていて、ふと目に留まった
車内の中つり広告。
「海外青年協力隊募集」、「海外シニアボランティア募集」
いかにも「アフリカで井戸を掘ってます」、と言った感じの
写真と一緒に載っていた募集広告を見て、「こんな人生もありか」
…と思い眺めていた。
がしかし、JICAには腹の立つ思い出があり、あまり良い印象が無い。
以前、中米のパナマで、道を歩いていて急にお腹が痛くなり、トイレを
探していると、ちょうど目の前のビルの1階にJICAの看板を見つけた。
他にトイレなどなさそうだったので、貸していただこうと、尋ねてみると、
開口一番「旅行者には、トイレは貸せません」と一言。
「ひどい、ひどすぎるではないか…」
何せ、こちらはお腹の調子が緊急事態なのである。ビックウェーブが来る度に
前かがみになり、つま先歩きで乗り越えるのだが、それも限界に近づきつつ
あった。その時は、怒る余裕もなく、早くトイレを探さねばと、ただそれだけを
考えていた。なんとか、同じビルの2階にある良くわからない事務所らしき
扉を叩き、事なきを得たが、あと少し遅れていたら、確実に最悪の事態であった
はずである。もし、仮にそうなっていたら、汚れた下着をJICAの事務所に
投げつけダッシュで逃げたに違いない。それは冗談だが、後からふつふつと
怒りが込み上げてきたのを、今でも鮮明に覚えている。
困っている人を助ける援助団体であるはずのJICAが、目の前にいる
緊急事態の人にトイレさえ貸してくれないなんておかしな話ではないのか?
貧困で困っている人々もトイレで困っている人も、困っていることには
代わりはないはずである…。
とは、言ってみても、結して一人一人の隊員の方々が悪いわけではなかろう。
彼らは皆、表向きには純粋な気持ちで、国内で2ヶ月の訓練を経て
現地に派遣されるそうである。以下は以前、協力隊の方に聞いた話である。
訓練中は「候補生」と呼ばれ、退所式後、正式に「協力隊員」に呼び名が
変わるそうだ。また、訓練中は寮生活で、美味しくバランスの取れた食事を
3食たっぷりと取り、特に女性は訓練終了後には、少し太るくらいだそうだ。
短期間に6種類、計10本もの予防注射を打つのも訓練のうちとも言っていた。
日曜日以外は毎朝6時前に起床し、ラジオ体操とランニング(1.5km~)があり、
夜は点呼後、11時に消灯だそうだ。睡眠時間は最高でも7時間、平均だと
6時間しか取れないそうで、ある意味これが1番きつかったと聞いた。
勉強する環境、設備、講師陣などはしっかりしているようで、
効率的で面白い講義内容で、大学の講義よりよほど面白かったと
言っていた。
日本は援助大国である。お金だけではなくこうやって人的援助も
行っているのである。しかし、その評価はあまり著しいものではないが…。
良くわからないが、援助って案外難しいものだと思っている。
その仕方を間違えると、返って自立の妨げになってしまうからである。
せめて、せっかくの援助が本当に必要としている人に届くことを願いたい。
そして、トイレは、誰にでも貸していただけるようにしていただきたい。

車内の中つり広告。
「海外青年協力隊募集」、「海外シニアボランティア募集」
いかにも「アフリカで井戸を掘ってます」、と言った感じの
写真と一緒に載っていた募集広告を見て、「こんな人生もありか」
…と思い眺めていた。
がしかし、JICAには腹の立つ思い出があり、あまり良い印象が無い。
以前、中米のパナマで、道を歩いていて急にお腹が痛くなり、トイレを
探していると、ちょうど目の前のビルの1階にJICAの看板を見つけた。
他にトイレなどなさそうだったので、貸していただこうと、尋ねてみると、
開口一番「旅行者には、トイレは貸せません」と一言。
「ひどい、ひどすぎるではないか…」
何せ、こちらはお腹の調子が緊急事態なのである。ビックウェーブが来る度に
前かがみになり、つま先歩きで乗り越えるのだが、それも限界に近づきつつ
あった。その時は、怒る余裕もなく、早くトイレを探さねばと、ただそれだけを
考えていた。なんとか、同じビルの2階にある良くわからない事務所らしき
扉を叩き、事なきを得たが、あと少し遅れていたら、確実に最悪の事態であった
はずである。もし、仮にそうなっていたら、汚れた下着をJICAの事務所に
投げつけダッシュで逃げたに違いない。それは冗談だが、後からふつふつと
怒りが込み上げてきたのを、今でも鮮明に覚えている。
困っている人を助ける援助団体であるはずのJICAが、目の前にいる
緊急事態の人にトイレさえ貸してくれないなんておかしな話ではないのか?
貧困で困っている人々もトイレで困っている人も、困っていることには
代わりはないはずである…。
とは、言ってみても、結して一人一人の隊員の方々が悪いわけではなかろう。
彼らは皆、表向きには純粋な気持ちで、国内で2ヶ月の訓練を経て
現地に派遣されるそうである。以下は以前、協力隊の方に聞いた話である。
訓練中は「候補生」と呼ばれ、退所式後、正式に「協力隊員」に呼び名が
変わるそうだ。また、訓練中は寮生活で、美味しくバランスの取れた食事を
3食たっぷりと取り、特に女性は訓練終了後には、少し太るくらいだそうだ。
短期間に6種類、計10本もの予防注射を打つのも訓練のうちとも言っていた。
日曜日以外は毎朝6時前に起床し、ラジオ体操とランニング(1.5km~)があり、
夜は点呼後、11時に消灯だそうだ。睡眠時間は最高でも7時間、平均だと
6時間しか取れないそうで、ある意味これが1番きつかったと聞いた。
勉強する環境、設備、講師陣などはしっかりしているようで、
効率的で面白い講義内容で、大学の講義よりよほど面白かったと
言っていた。
日本は援助大国である。お金だけではなくこうやって人的援助も
行っているのである。しかし、その評価はあまり著しいものではないが…。
良くわからないが、援助って案外難しいものだと思っている。
その仕方を間違えると、返って自立の妨げになってしまうからである。
せめて、せっかくの援助が本当に必要としている人に届くことを願いたい。
そして、トイレは、誰にでも貸していただけるようにしていただきたい。
