ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

負け犬の遠吠え

2009-04-09 18:04:32 | 時事(海外)
日本同様、先行き不透明な経済状況の韓国では、数年に渡り
続いていた投資や貯蓄ブームがひと段落し、海外旅行で貯金を
使い切ってしまうなど、若者を中心とした大胆な消費傾向が
復活しつつあるそうだ。

ここ6カ月間、20代の海外旅行客数は急速に増加しており、
ウォン安にもかかわらず、不景気や就職難などで、ストレス発散
の場を海外に求める人が増えたことにあるという。

ソウル市内のある20代会社員は、「約25万円ほどの予算で
イタリア旅行に出かける予定」と話す。昨年400万円を投資信託につぎ
込むも、元本割れ。「若いうちは外で遊ぶのが合理的」と悟ったという。

また別の会社員(29)は、自身を「将来に希望を持てない世代」
と表現する。朝から晩まで死ぬほど勉強し、大学で学ぶも、就職難で
挫折。「およそ150万円にも満たない年収で、どんなに貯金しても金持ち
にはなれない」と考え、今を楽しむことにしたそうだ。

ラテン的な素晴しい考えである。彼らはきっと実りある人生を送れるに
違いない。

誰が教えるのか、金持ちになる=幸せになる、という、もはや自然発生的
価値観がどこの国にも存在するが、この価値観から開放された時に、
人間は楽に生きられるようになるような気がする。

私など、勉強もろくにしないばかりか、まともに就職すらせず長いこと
遊び呆けていた。30を過ぎて、1度真面目に就職活動をした時に、現実を
思い知らされたものである。散々遊んでおいて当然の話しなのだが、
それでも自身の不遇であろう将来を想定して、いじけたものである。

今でも時々、タイムマシーンがあったら20代前半まで戻り、公務員試験
でも受け、呑気に役所勤めでもしていたらどんなに楽だろう…などと
考える時がある。

しかし、もし20代前半に戻ることができても、おそらくは同じような
人生を繰り返しているような気もしている。

もし人生において勝ち負けがあるとすれば、それは一生懸命働いて
お金持ちになった者が勝ちではなくて、できるだけ多くの時間を遊びに
費やし楽しんだ者の勝ちではないのかと思うのである。

しかし世間では、こういうのを負け犬の遠吠え、と言うのかもしれない。

















コメント