ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

カレー事件

2009-04-22 18:18:49 | 時事(国内)
1998年に起こった和歌山毒物カレー事件で、昨日、被告の林真須美に
対する最高裁の判決が下った。1審、2審同様の死刑であった。

この事件当時、私は日本におらず帰国してから随分経って、テレビなど
のニュースで知ったのだが、自宅前に詰め掛けた報道陣らに笑いながら
ホースで、水をかけていたふてぶてしい態度の映像が妙に印象的であった。

未だ動機も解からず、状況証拠を積み重ねただけの死刑判決には、
様々な意見があるようだが、過去に保険金詐欺事件を起こしたり、
多くの知人に高額な保険金をかけていたことなどから、どう考えても
真っ当な人生を送っていないのは、明白である。そしてこの点だけでも
限り無く黒に近いダークグレーだと言えるのである。素人判断だが…

「疑わしきは罰せず」は法曹界全体の共通認識だが、今回の場合周囲に
林被告以外、犯人らしき人物が全く見当たらないことや、過去にヒ素
による犯罪履歴もあることから、状況証拠だけでも充分だったのだろう。

この判決は被害者家族も含め、多くの第3者にもおそらく納得の判決
だったような気がしている。

もうすぐ裁判員制度が始まる。今回のような大事件を今後は、一般
の人々が裁くのである。中には死刑判決を出すことに心情的に抵抗の
ある方もいるのではないかと予測されるが、結果的に裁判員制度導入が
日本の司法制度を良い方向へ導いていくことに期待したいところである。



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