ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

共存共栄

2010-02-01 15:14:30 | 時事(国内)
「うちは相手が、根を上げるまで安くしますよ!」

というのは、昨日、テレビのニュースに取上げられていた安売りスーパーの
売り場責任者の声である。互いに競合相手より1円でも安く売るために凌ぎ
を削っているその涙ぐましい努力が、私にはなんとも空しく見えた。

価格というのは、確かにお客さんのニーズの中に最も重要な位置を占める
のはわかる。特に生活必需品なら、なおさらその傾向は強くなるのだろう。
そして、そうしなければ生き残れない商売の世界が存在する、ということも
理解できる。

しかしそれでも、「共存共栄はありえない…」と言い切る販売責任者のその
言葉は、まさに弱肉強食という資本主義の根本的理念の愚かさと空しさを
最も表した言葉だと思っている。

人は本来、一人では生きられないのだ。

人間社会というものは、昔から周囲の人々や自然との共存共栄が根本に
あって今日の繁栄が築かれている。「仕事は別」といってしまえばそれまで
だが、仕事はあくまでも生活の一部である。そう考えると、共存共栄出来ない
ようなやり方では、企業の繁栄もたかが知れているような気もしなくない。

他をおとしめて、自社だけが勝ち残り、そうでなければ存続できないという
経営術。

何か間違っているような気がしてならない…












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