「うちは相手が、根を上げるまで安くしますよ!」
というのは、昨日、テレビのニュースに取上げられていた安売りスーパーの
売り場責任者の声である。互いに競合相手より1円でも安く売るために凌ぎ
を削っているその涙ぐましい努力が、私にはなんとも空しく見えた。
価格というのは、確かにお客さんのニーズの中に最も重要な位置を占める
のはわかる。特に生活必需品なら、なおさらその傾向は強くなるのだろう。
そして、そうしなければ生き残れない商売の世界が存在する、ということも
理解できる。
しかしそれでも、「共存共栄はありえない…」と言い切る販売責任者のその
言葉は、まさに弱肉強食という資本主義の根本的理念の愚かさと空しさを
最も表した言葉だと思っている。
人は本来、一人では生きられないのだ。
人間社会というものは、昔から周囲の人々や自然との共存共栄が根本に
あって今日の繁栄が築かれている。「仕事は別」といってしまえばそれまで
だが、仕事はあくまでも生活の一部である。そう考えると、共存共栄出来ない
ようなやり方では、企業の繁栄もたかが知れているような気もしなくない。
他をおとしめて、自社だけが勝ち残り、そうでなければ存続できないという
経営術。
何か間違っているような気がしてならない…
というのは、昨日、テレビのニュースに取上げられていた安売りスーパーの
売り場責任者の声である。互いに競合相手より1円でも安く売るために凌ぎ
を削っているその涙ぐましい努力が、私にはなんとも空しく見えた。
価格というのは、確かにお客さんのニーズの中に最も重要な位置を占める
のはわかる。特に生活必需品なら、なおさらその傾向は強くなるのだろう。
そして、そうしなければ生き残れない商売の世界が存在する、ということも
理解できる。
しかしそれでも、「共存共栄はありえない…」と言い切る販売責任者のその
言葉は、まさに弱肉強食という資本主義の根本的理念の愚かさと空しさを
最も表した言葉だと思っている。
人は本来、一人では生きられないのだ。
人間社会というものは、昔から周囲の人々や自然との共存共栄が根本に
あって今日の繁栄が築かれている。「仕事は別」といってしまえばそれまで
だが、仕事はあくまでも生活の一部である。そう考えると、共存共栄出来ない
ようなやり方では、企業の繁栄もたかが知れているような気もしなくない。
他をおとしめて、自社だけが勝ち残り、そうでなければ存続できないという
経営術。
何か間違っているような気がしてならない…