タイ在住8年となる知人と食事中に本の話しになった。
突然、彼が「何か本持ってますか?良かったら交換しませんか?」と言う
ことで、交換した本がこれである。
姜尚中著(カンサンジュン)「在日」である。
彼の本職は東京大学の教授であるが、近年テレビのコメンテーターとしても
度々登場している。常に冷静沈着でボソボソと物事を的確に話す姿が印象的
である。内容は自伝であり、在日として生まれた苦悩や差別、両親への想い
などが綴られていた。
彼はいわゆる在日2世にあたる。幼い頃は貧しく、母親は文盲であった。その
ような環境とコンプレックスが彼を勉学に向かわせ、今の地位を築いたと言え
る。近年こそ韓流ブームもあり、韓国人に対するイメージは以前と比べると
格段に変わったが、彼がまだ青年だった頃は日本人による差別意識も酷く
存在した。しかし、彼はある時から日本名を捨て、本名である姜尚中で生きて
いく決意をする…。
おそらく多くの在日の方々が、少なからず彼と同じような苦悩を抱えて育った
に違いない。やや重たい内容だが、何となく引き込まれ、気がつくと深夜の
帰国便の中で最後まで一気に読んでしまっていた。
たまには、人と本を交換するのも良いかもしれない…。
突然、彼が「何か本持ってますか?良かったら交換しませんか?」と言う
ことで、交換した本がこれである。
姜尚中著(カンサンジュン)「在日」である。
彼の本職は東京大学の教授であるが、近年テレビのコメンテーターとしても
度々登場している。常に冷静沈着でボソボソと物事を的確に話す姿が印象的
である。内容は自伝であり、在日として生まれた苦悩や差別、両親への想い
などが綴られていた。
彼はいわゆる在日2世にあたる。幼い頃は貧しく、母親は文盲であった。その
ような環境とコンプレックスが彼を勉学に向かわせ、今の地位を築いたと言え
る。近年こそ韓流ブームもあり、韓国人に対するイメージは以前と比べると
格段に変わったが、彼がまだ青年だった頃は日本人による差別意識も酷く
存在した。しかし、彼はある時から日本名を捨て、本名である姜尚中で生きて
いく決意をする…。
おそらく多くの在日の方々が、少なからず彼と同じような苦悩を抱えて育った
に違いない。やや重たい内容だが、何となく引き込まれ、気がつくと深夜の
帰国便の中で最後まで一気に読んでしまっていた。
たまには、人と本を交換するのも良いかもしれない…。