ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

「あけぼの」

2014-02-15 21:46:00 | つぶやき
「なんとか、取れましたよ…」

今日、知り合いの年配夫婦の旦那さんの方が、ちょっとうれしそうな顔して
訪ねてきた。

「えっ、なんの話ですか…?」「これね」

見ると、上野発青森行のブルートレイン「あけぼの」の切符だった。聞けば最
終列車の一日前の切符だという。そういえば、14日の最終列車の分は秒殺で売
り切れたとニュースになっていた。

聞くと、旦那さんの方は「鉄」で、しかもかつては熱心な「乗り鉄」だったと
か。どうも、久しぶりに血が騒いだらしい。彼曰く、正確に言えば、「あけぼの」
が廃止されても、まだ札幌行きの「北斗星」が走っており、ブルートレイン全廃
にはあと数年あるそうである。

しかし、数年後には「北斗星」も廃止される方向にあるとかで、いずれ日本から
豪華寝台車を除く、定期的に運行する従来のブルートレインは完全に無くなる運
命にあるという。

彼曰く、「乗車率の低迷が廃止の理由だとJRは言っているが、そもそも30~40年前
に製造した車両をたいしてリニューアルもせず、高い運賃のままで販売し続けている。
その間に飛行機の運賃は下がり、長距離バスも格安バスから豪華バスまで様々な選択が
できるようになった。これで乗ってくれ!という方が無理なんだよ…。始めからJRは利
益率の悪い夜行列車を廃止するつもりだったんだ。そうとしか考えられない…」

「なるほど、そいうことなのか…」

確かに本気で乗車率を上げたかったら、設備投資に力を入れる、つまり快適な車両を作
ることである程度は客を呼べたはずだ。JRの戦略は、長距離客には新幹線に乗ってもら
い、新幹線未整備区間のみ、短中距離特急列車を走らせる。あとはすべて普通列車と
快速列車のみにして、できるだけ新幹線に誘導するようなダイヤを組む作戦だ。これは
一度でも青春18キップを使って見るとわかるような気がする。

JRなんて所詮、鉄道ファンのことなど眼中にないのだ。

ブルートレインに乗りたければ、タイに行くといいかもしれない。

日本から譲渡されたブルートレインの車両がバンコクーチェンマイ間を走っている。
紫色に塗られてはいるが、行き先表示のところが「東京」となっているのを踏切待ち
の時、偶然、見かけたことがある。また、食堂車も現役だとか…。

乗り鉄の気持はわからないが、夜行列車には、何とも言えない趣があるのはわかる。

今度、チェンマイに行く時、乗ってみようかな…。(でも、やっぱり大幅に遅れそう
なので、辞めておこう…)

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