朝から大阪出張へ。
名古屋発7時の近鉄特急は結構な混雑ぶり。人の往来が確実に増えているのを感じる。車内でネットニュースを見ていると、マレーシアの元首相であるマハティールさんの記事に目に留まった。
大まかに言えば、近年の日本に幻滅しているという内容だった。特に少子高齢化で人口減に直面していながら何も手を打たない日本に未来はないと言い切っている。終いには「私が日本人の若者ならさっさと日本を出ていくだろう…」と結んでいる。同じことをアメリカの著名な投資家であるジム・ロジャースも言っているが、こ奴は日本からの投資をほとんど引き上げ、韓国に鞍替えしたことでの印象操作っぽいところがあったので、いま一つ信用ならなかったが、マハティールさんはそうではない。30年前の現役当時は「ルックイースト」(日本を見習へ)ということで、経済で躍進する日本を慕ってくれていた親日家寄りの方だった。そんな方でも、今や完全に日本を見限るに至っている。
近年先進国の多くは人口減に対して積極的な移民政策で乗り切ろうとしている。けれどその中で日本だけが、頑なに純潔主義を守ろうと絵に描いた餅である、わずかな補助金による出生率アップで対応しようとしているようで、マハティールさんは、こんなことではなんともならないと断言している。日本の政治家は移民受け入れの議論すら敬遠しているらしいが、これはおそらく選挙で投票率の高い老人らが外国人の移民を嫌う傾向にあるからだと思われる。結局は移民政策で票が離れるのを防ぐためということである。
最近、日本没落などという記事を多く見かけるようになった。一部韓国系メディアなどが掲載する無理筋的なものもあるけれど、落ちぶれていく姿は誰の目にも明らかなので、これはもう認めざる得ないところなんだろうと思う。本来ダメならダメでどこかで手を打たないといけないはずなのに、日本の政党は選挙に勝ちたい、勝たねばという、党のつばぜり合いのせいで有効な手立てができないところに根深い問題があるのかもしれない。
円相場も、介入前の145円に戻ってしまった。また英国ポンドが米ドルとほぼ等価というのも驚きである。外国にいるイギリス人も為替を見るに度に落胆しているはずだ。しかもユーロも米ドルとほぼ同水準になっていて、アメリカ人は今、どこにいっても割安感を味わえるだろう。なんともうらやましい限りである。
10月に入り、今月半ばから後半にかけて外国人がどんどんやってくると思われる。かつて私たち日本人が物価の安いアジアでお得感を味わっていたように、今度は私たちがその受け手になるなんてちょっと寂しい気もするけれど、これも時代の変化ということで受け入れないといけないんだと思う。
日本の中にいると、あまり実感することはないけれど、日本を出ると落ちぶれ感が良くわかるものだ。
将来的に貧しくなった日本人に、アジアの人たちは変わらずに優しく接してくれるんだろうか?
その点がちょっと気になっている。
名古屋発7時の近鉄特急は結構な混雑ぶり。人の往来が確実に増えているのを感じる。車内でネットニュースを見ていると、マレーシアの元首相であるマハティールさんの記事に目に留まった。
大まかに言えば、近年の日本に幻滅しているという内容だった。特に少子高齢化で人口減に直面していながら何も手を打たない日本に未来はないと言い切っている。終いには「私が日本人の若者ならさっさと日本を出ていくだろう…」と結んでいる。同じことをアメリカの著名な投資家であるジム・ロジャースも言っているが、こ奴は日本からの投資をほとんど引き上げ、韓国に鞍替えしたことでの印象操作っぽいところがあったので、いま一つ信用ならなかったが、マハティールさんはそうではない。30年前の現役当時は「ルックイースト」(日本を見習へ)ということで、経済で躍進する日本を慕ってくれていた親日家寄りの方だった。そんな方でも、今や完全に日本を見限るに至っている。
近年先進国の多くは人口減に対して積極的な移民政策で乗り切ろうとしている。けれどその中で日本だけが、頑なに純潔主義を守ろうと絵に描いた餅である、わずかな補助金による出生率アップで対応しようとしているようで、マハティールさんは、こんなことではなんともならないと断言している。日本の政治家は移民受け入れの議論すら敬遠しているらしいが、これはおそらく選挙で投票率の高い老人らが外国人の移民を嫌う傾向にあるからだと思われる。結局は移民政策で票が離れるのを防ぐためということである。
最近、日本没落などという記事を多く見かけるようになった。一部韓国系メディアなどが掲載する無理筋的なものもあるけれど、落ちぶれていく姿は誰の目にも明らかなので、これはもう認めざる得ないところなんだろうと思う。本来ダメならダメでどこかで手を打たないといけないはずなのに、日本の政党は選挙に勝ちたい、勝たねばという、党のつばぜり合いのせいで有効な手立てができないところに根深い問題があるのかもしれない。
円相場も、介入前の145円に戻ってしまった。また英国ポンドが米ドルとほぼ等価というのも驚きである。外国にいるイギリス人も為替を見るに度に落胆しているはずだ。しかもユーロも米ドルとほぼ同水準になっていて、アメリカ人は今、どこにいっても割安感を味わえるだろう。なんともうらやましい限りである。
10月に入り、今月半ばから後半にかけて外国人がどんどんやってくると思われる。かつて私たち日本人が物価の安いアジアでお得感を味わっていたように、今度は私たちがその受け手になるなんてちょっと寂しい気もするけれど、これも時代の変化ということで受け入れないといけないんだと思う。
日本の中にいると、あまり実感することはないけれど、日本を出ると落ちぶれ感が良くわかるものだ。
将来的に貧しくなった日本人に、アジアの人たちは変わらずに優しく接してくれるんだろうか?
その点がちょっと気になっている。