残りの人生…

久しぶりに友人が遊びに来てくれた。

随分感覚が開いて、会うのは1年３か月ぶり。フランス語の通訳.翻訳業を営む奥さんと関ケ原でログハウスの宿とカフェをやっているブラジル人の旦那さん夫婦だ。会わなかったこの1年4カ月でいろんな変化が起きていた。まず奥さんの本業である翻訳業が自動翻訳アプリの性能が上がり、企業案件が激減。近年そういう傾向にあったらしいけれど、コロナ禍でリモート化が進んだ結果、自動翻訳とか通訳アプリを使う企業が増え、その便利さと使い勝手に気づき、経費削減に伴って依頼が激減したんだとか。地方と首都圏の違いはあるにせよ近い将来、この業界は一部の専門分野と精度の高い仕事ができる人を除くと消滅するだろうと言っていた。すでに借りていた事務所を引き払い自宅兼事務所に。

旦那さんの方はインバウンドを期待して始めたログハウスとカフェの開業がちょうどコロナ禍とぶつかり開店休業を強いられ、そこで移動カフェを始めて県内のイベントに合わせて出店。イベントの無い時は古い家具、昭和の時代にどこの家庭にもあった茶ダンスとか珍しい階段タンス？のような古道具を仕入れたり譲ってもらったりして、外国にいる友人知人を頼って細々と輸出販売しているのだとか。こういう日本のなんてことのない古い木製の家具を好む西洋人が案外多く、これを宿と共にメインの仕事にしよようかな、などと言っていた。

とはいえ、地頭の良さと鋼のメンタルを併せ持つ奥さんと基本ラテン系の旦那さんは切り替えも早く、残りの人生、また別の事がやれると、特に落ち込んでる様子もなく前向きだったのは、ぜひ見習いたいところ。それにしてもAIの技術革新で無くなってしまう仕事が、すぐ近くまでやってきてるとはちょっとショッキングだったな…。

夜は気分転換に近くの温泉リゾート風スーパー銭湯へ。
最近2メートルほどの深いプールも完成し、サウナの後に潜って遊べるようになっていた。この施設、どんどん拡張していて周囲の土地の買収も進み、もうすでにスーパー銭湯の域ではなくなっている。

やっぱり大きなお風呂は気持ち良い。

久しぶりに温泉に行きたくなってきた…。