何かロシアに関する本はないかと物色していたら、「近くて遠いシベリア」
藤田明彦著という本を見つけた。
タイトルで選んで読んだが、全くのダメ本だった。筆者はロシアで不動産業
を営んでいるのだが、内容は著者の交友関係の話ばかりで、どうでもいい事
ばかり…。
これならチェーホフの「サハリン島」でも、もう一度読んだほうがずっと良
かった。「サハリン島」は、今から120年前、当時、流刑地だったサハリンを
訪れた紀行文だが、今読んでも、100年以上前の紀行文でありながら退屈させ
られることなく読める名作だ。
当時のサハリンの流刑囚は、全員が刑務所の鉄格子に収監されているわけでは
なく、刑務所の外で暮らして労役についている人もいた。また、本土から呼び
寄せた家族と暮らしている者、もちろん囚人以外の人たちも普通に暮らしてい
た。しかし、中には限度を超えた過酷で悲惨な流刑囚の姿も描かれてもいて、
当時のサハリンが流刑地という特殊な場所だということを教えてくれる。
そういえば、数年前の村上春樹の「1Q84」でこの「サハリン島」に言及し、
その効果で岩波は大増刷をかけた、と何かに載っていた。
いつかサハリンにも行ってみたいな…。
CENTER>![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)
藤田明彦著という本を見つけた。
タイトルで選んで読んだが、全くのダメ本だった。筆者はロシアで不動産業
を営んでいるのだが、内容は著者の交友関係の話ばかりで、どうでもいい事
ばかり…。
これならチェーホフの「サハリン島」でも、もう一度読んだほうがずっと良
かった。「サハリン島」は、今から120年前、当時、流刑地だったサハリンを
訪れた紀行文だが、今読んでも、100年以上前の紀行文でありながら退屈させ
られることなく読める名作だ。
当時のサハリンの流刑囚は、全員が刑務所の鉄格子に収監されているわけでは
なく、刑務所の外で暮らして労役についている人もいた。また、本土から呼び
寄せた家族と暮らしている者、もちろん囚人以外の人たちも普通に暮らしてい
た。しかし、中には限度を超えた過酷で悲惨な流刑囚の姿も描かれてもいて、
当時のサハリンが流刑地という特殊な場所だということを教えてくれる。
そういえば、数年前の村上春樹の「1Q84」でこの「サハリン島」に言及し、
その効果で岩波は大増刷をかけた、と何かに載っていた。
いつかサハリンにも行ってみたいな…。
CENTER>
![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)