ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

チェブラーシカの国(その1)

2013-06-29 02:12:30 | 旅行(海外)
一週間ほどロシアのハバロフスクへ行っていた。

成田からおよそ2時間半、沖縄より近いところにある西洋の街である。
中国にも近いので、もう少しアジア的な雰囲気のある街かと思ってい
たのだが、完全にヨーロッパだった。街を歩く人々もスラブ系のロシ
ア人ばかりで、中国人を含めたアジア人は本当に少なかった。いると
ころにはいるのだろうけれど…。

それにしても、街中、虫(羽虫)が凄かった。空港に降り立つと、すぐ
にその虫の大群がやってきた。基本的には刺さないが、とにかく頭から
顔、腕どこでもたかってくる。その数100匹近い。全く鬱陶しいことこの
上ない。これは、帰国するまで続いた。シベリアの夏というのはこうい
うものらしいが、やっかいなのは、中には刺す虫も混じっていてこれが
質が悪い。私と子供はそうでもなかったが、うちの妻などは、相当、刺
され、終いには発狂しそうになっていた。まったく、気の毒である。

また、日没は夜10時半だった。夜の7時や8時など日本の午後3時~4時くら
いの感覚で明るいので体内時計がすっかり狂ってしまう。かといって日の
出は普通に6時とかなので1日が異様に長く感じた。

それにしてもロシアの物価は高い。平均月収はおよそ8万~9万らしいが、
総じて日本と変わらない。雑貨や衣料品、家電製品、贅沢品は日本より
確実に高いと思われる。街のアイスクリームスタンドで食べるアイスも
平気で300円とかする。スーパーの食品や総菜は若干安いが外食は高い。
また、安いレストランは、結構、不味いし、メニューも似たり寄ったり。
なので、惣菜を買いこみホテルの部屋に持ち込んでの部屋食が有効である。
こちらの方が安いしおいしいしこともある。

されど、ロシア人はこれでどうやって生活しているのか不思議だ。さらに
近年は年20%ほどのインフレらしい…。

反面、安いのは公共交通機関のバス。空港から街中まで40分ほど乗って
45円ほど。もっともこれは街中でも一律45円なので、坂の多いハバロフス
クでの移動はこれ無しでは考えられないほど。路線も単純なので、旅行者
でも楽勝に乗れる。以外だったのは酒だ。アル中国家のロシアだけに安いと
思っていたのだが、普通の瓶ビールが150円~200円だった。ウォッカは不明
だが、多くの人はスーパーなどで2ℓ入りのペットボトルビールを買っている。

こうしてみると、ビザだけとって、3000円程度の安宿に泊まりながら1日4000円
程度の予算でシベリア鉄道を乗り降りしながら、ウラジオからモスクワまでひと
月かけてのんびり進んでいくとして、15万程度あれば可能だろうか?冬は無理だ
ろうけれど…。

それにしても、「近くて遠い国」という感じは、未だロシアに対しても言える
ような気がしている。

かつては、新潟からしかなかった極東路線も今や成田からにとって変わっている。
飛行機代もかつては10万もしたが、今やウラジオやハバロフスク、そしてサハリン
なら、時期にもよるが、すべて込みで3万後半で行ける。飛行時間も3時間も満たな
いので、台湾、グアムよりも近い。子連れ旅行にも最適である。(これは冗談です)
やはり、小さな子供を連れていくようなところではないかもしれない。
遊園地もあるが、日本人の感覚からするとあまりにも酷いし、やはり大人でも
モノ好き以外はわざわざ行かないだろうという気もしている。

ただ、チェブラーシカのぬいぐるみが売っていたのが、せめてもの救いだった。

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