快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  浦賀水道付近の地震と南関東直下地震

2017-12-16 12:08:30 | 地震 津波
 先日から有感地震の震源位置にやや変化が見られています。

2017年12月16日 5時57分ごろ 大阪湾     M3.6 最大震度3
2017年12月16日 2時58分ごろ 岩手県沖 M5.4 最大震度4
2017年12月15日 18時56分ごろ 留萌地方南部 M2.2 最大震度1
2017年12月15日 17時09分ごろ 種子島近海 M4.4 最大震度2
2017年12月15日 16時05分ごろ 福島県会津 M4.0 最大震度1
2017年12月15日 12時41分ごろ 熊本県熊本地方 M2.6 最大震度1
2017年12月15日 11時42分ごろ 東京湾     M4.4 最大震度2

 月齢では12月18日に来る新月前の中潮ですが、今度の新月は今から前後半年の中では最小、或いはそれに準じる小さな新月ですので、月の引力による揺さぶりは通常の新月前よりは小さいはずです。
 では宇宙からの影響はと言うと、

引用開始(一部抜粋)

http://swc.nict.go.jp/contents/index.php

宇宙天気ニュース
宇宙天気情報のメール配信サービス 2017/12/15 15:00 更新
担当 酒井

太陽活動は静穏でした。
引き続き今後1日間、太陽活動は静穏な状態が予想されます。
地磁気活動は静穏でした。
引き続き今後2日間、地磁気活動は静穏な状態が予想されます。

※時間帯の表記はUT(JST-9)です。

引用終了

 と言うわけで特に影響は考えられません。
 12月8日に記事にした「ケルマディック諸島エリアでM6.2の地震発生」と関連する要素と月齢の要素が重なり、更に地殻やプレートのバランス変化が加わった事がトリガーとなった、という所なのかとは考えていますが、真相はわかりません。
 気になると言う程でもない震度だったのですが、東京湾 M4.4 最大震度2 について、場所が浦賀水道付近なのでこれに関連した事を調べて見ると、

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%96%A2%E6%9D%B1%E7%9B%B4%E4%B8%8B%E5%9C%B0%E9%9C%87

南関東直下地震

(中略)

明治東京地震   1894年 6月20日 - 東京湾付近(荒川河口付近)
東京湾付近の地震  1894年 10月7日 - 浦賀水道付近
 
(中略)

浦賀水道付近の地震 1922年 4月26日 - 浦賀水道付近
大正関東地震    1923年 9月1日 11時58分 神奈川県西部

引用終了

 と言うわけで前後して浦賀水道付近で目立つ地震が発生しています。
 今回はこれほど大きな地震ではなかったので、まだ当時と似たパターンかどうか、と言うのはわからないとしか言えません。
 1894年や1922年~1923年に於ける浦賀水道付近で発生したM4クラスの地震がどれだけ多発していたのか?と言うのもポイントなのかも知れませんが、それはまだ調べ切れていない状況です。
 ただ今後に浦賀水道付近で目立つ地震が発生するのかどうか、と言うのは注目点かと考えています。

仕組みとアプローチ -  海水面上昇 海底の隆起や陸地の沈降

2017-12-16 00:55:36 | 地震 津波
 前回の記事で書いた事について、次の様な資料も有りました。

引用開始(一部抜粋)

https://unit.aist.go.jp/ievg/report/jishin/tohoku/kaigan.html

沈降した海岸はどうなる?

マグニチュード9クラスの大地震が発生すると,広域的に大きな地殻変動が発生します.断層が破壊した震源域の直上で隆起し,その陸側で沈降するのが一般的です.今回の地震では,震源域である海域で広範囲に隆起し,それが津波の原因となりました.一方,震源域の陸側に当たる沿岸付近で広域的な沈降が発生しました.しかしながら,地震時に沈降した場所は今後隆起する可能性があります.
同じような地殻変動は1960年のチリ地震でも発生しました.震源域の陸側に当たる海岸付近では、地震時に広範囲にわたって1~2m沈降しましたが,その後ゆっくりと隆起しました(例えば,活断層・古地震研究報告,No.4, 265-280).地震後どのくらいの期間で隆起したかは,場所によって異なり,はっきりしていません.このような隆起は余効変動と呼ばれる現象で,地震によって破壊したプレート境界の深部延長部で,地震後にゆっくりとした滑りが発生することが原因であると考えられています.

引用終了

 大地震直後は大きく沈降した海岸付近もやがて徐々に隆起するケースも多いようですが、結局の所、プレート境界型地震やスロースリップの前と後では、やはり長期的という観点で陸地で沈降する体積分が隆起する分より多く、海底で隆起する体積分が沈降する分より多いと言うケースが結構有り、それがトータルで海水面の上昇に有る程度影響しているのではないか、と考えられるわけです。
 「チリ地震 隆起 沈降」「東日本大震災 隆起 沈降」などで検索、或いは画像検索するとかなりのデータが出て来るのですが、海底の隆起や沈降の詳細はあまり出て来ません。
 測定が簡単ではないのでこうなるのでしょうが、プレート境界とその関連で東日本大震災と同様なメカニズムでの地殻変動ならばトータルで海底の隆起体積が大きく、陸地での沈降は海水面の低下とは関係無いので、やはり海水面上昇の要因の一部となっている事もある、と見ています。