快気分析

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仕組みとアプローチ -  南海トラフの状況と西海道海山列

2017-12-27 21:10:01 | 地震 津波
 南海トラフの大規模地震について次の様なニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112700992

南海トラフ、変化ない=定例検討会の初会合-気象庁
 気象庁は27日、南海トラフ地震評価検討会の第1回定例会合を開き、「大規模地震の発生可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」と発表した。同庁はこれまで、東海地震に結び付く可能性がある地震や地殻変動を検討する地震防災対策強化地域判定会の定例会合を毎月開いていたが、今月から同じ委員らで同時開催とし、事実上移行した。
 駿河湾から日向灘に至る南海トラフでは、海側プレートが陸側プレートの下に沈み込み、プレート境界が急に滑ると大地震になる。平田直会長(東京大教授)は会合後の記者会見で、「海域のデータが圧倒的に不足しており、(異常現象の)評価にはいろいろ工夫が必要だ」と課題を説明した。(2017/11/27-19:40)

引用終了

 南海トラフの西端は西海道海山列付近までを言い、ほぼここを境界にその更に先は琉球海溝とされているようです。
 南海トラフ地震のうち、日向灘の地震についてはこの西海道海山列が(西暦2000年時点でのプレート定義で)ユーラシアプレートに潜り込んでいる事による固着(アスペリティ)が少なからず影響していると見るのが自然だと思いますが、「ではこの固着が影響しているのであれば、かなり歪が貯まりやすく、地震の規模も大きくなるのか?」と言うと、それは「場合によりけり」と個人的には考えています。
 西海道海山列の凹凸の水平幅や高さが大きくない場合には頻繁に歪が解消される事が多いので大きな地震にはなりにくい、と言うケースとなる事が有るでしょうし、凹凸の水平幅や高さが大きい場合にはユーラシアプレート側がかなり引っ張り込まれる事が多いのでそれだけ歪の貯まり方も大きくなる、と言うケースとなる事が有るかと考えられます。
 歪の蓄積がどれだけ貯まるかの要因には、これ以外にも有ると思いますが、少なくとも潜り込んだこの海山列の形状や大きさが大きく影響していると見ています。
 この観点で考えると、南海トラフの先の琉球海溝も少なくとも東端付近はこの海山列に同様に影響されていると考えられます。
 12月20日にはこの付近で次の様な地震が有りました。

 発生時刻 2017年12月20日 22時41分ごろ
 震源地 九州地方南東沖
 緯度 北緯30.6度
 経度 東経132.2度
 深さ 10km
 マグニチュード 5.2
 情報 この地震による津波の心配はありません。

 この程度で済むのであればストレスがそれだけ開放されたと見られるのですが、逆に前震とも見られなくもありません。
 今後どの様になるのか、と言うのは現状把握できるデータでは全くわかりません。