快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  ブロック内の更なる地殻の割れにくさのまとまりと言う第2のブロックもやはり存在する、と言う考え方と活断層に関する対極的な考え方

2018-06-26 20:08:30 | 地震 津波
 先程、活断層に関して次の様なニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%9c%b0%e4%b8%8b%e3%81%ab%e2%80%9c%e6%9c%aa%e7%9f%a5%e3%81%ae%e6%b4%bb%e6%96%ad%e5%b1%a4%e2%80%9d%e3%81%8c%e3%81%82%e3%81%a84000%e7%9c%a0%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e6%81%90%e6%80%96/ar-AAzaBsF

日本の地下に“未知の活断層”があと4000眠っている恐怖
2018/06/26 16:00

 6月18日に発生した大阪北部地震は、大都市の地下に存在する「活断層」の脅威を改めて認識させた。さらに問題なのは、地中の岩盤にずれが生じているにもかかわらず、警戒すべき活断層として認識されていない「隠れ断層」とも呼ぶべき存在が、日本中のあちこちに点在している可能性があることだ。島村英紀・武蔵野学院大学特任教授が解説する。
「政府の地震調査研究推進本部によれば、日本には現時点で約2000の活断層が見つかっています。地震調査委員会はそのうち約110の活断層の動きを調査・解析し、地震の発生確率などを導き出しています。
 ところが、断層の上に土砂が堆積していたり、都市部で地表がビルやアスファルトに覆われていたりする場合、断層の存在を調査・確認することは難しい。まだ見つかっていない“未知の活断層”が、日本の地下にあと4000はあると考えられます」
 東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は、野外調査やそこで得られたデータのコンピュータ解析を重ねていくことで、まだ見つかっていない活断層を独自に探り当てる研究を続けている。

引用終了

 隠れ活断層について警戒する、というのは決して間違ってはいないと思います。
 島村英紀・武蔵野学院大学特任教授の述べて来た事で、これまで明らかに間違いと思われるものはまず殆ど無い、と思っています。
 これとは別に個人的にはですが、「活断層だけが今後の地震発生要因や震源域ではない」と考えている事はこれまでの記事で書いた通りです。
 例えばですが、今まで活断層と考えられていたものが、実はそれまで活動としてズレ動いて来た事により活断層境界部の凹凸、コブに行き着いてしまい、その可動範囲の限界になってしまっていて、活断層帯やその近辺にかかる力のストレス発散場所として、その存在価値が既に無い「不活断層」になってしまっているケースが少なくない事も想定されるからです。
 「活断層帯と既に確認されている活断層はベツモノ」と認識しなければいけない、言うのが個人的な考え方です。
 当ブログでは「これまで活断層と認識されていたものは既に可動範囲の限界になった不活断層であるもの少なくないので、これまで活断層ではなかったものが今後の活断層になり得る」と言う考え方をしています。
 そしてこれまで活断層でも何でも無かった地殻が、バーンと割れてずれる時は寧ろ活断層だった所よりも大きな破壊を伴う地震になるのかと思っています。
 ブロックと言う比較的強い結束力の地殻の大きなまとまりでも、更にその中での地殻のまとまりの強い部分とそうでない部分が有り、地殻にかかるストレスは当然の如く「ブロック内でも地殻のまとまりの弱い部分でストレス発散となって目立つ地震となる。だからこのエリア内ならばこれまで活断層と考えられていなかった所、或いは隠れ活断層と見られていた部分以外でも地殻のまとまり間のストレス発散による目立つ地震は発生し得る」、と言う所ではないでしょうか。
 「既に存在すると認識されている活断層については、これからもリスク大、と言うケースも有れば、逆に今後はその活断層では大地震が発生する確率がどちらかと言えば低いケースも有る」、と言う対極的な原理が存在すると考えています。

仕組みとアプローチ -  東京湾奥でも確認されたクジラはイワシやカタクチイワシを主に追って入ったのではない、と考える理由

2018-06-26 12:49:18 | 地震 津波
 今月に入ってから東京湾、更に湾奥でも確認されたクジラの件です。

引用開始(一部抜粋)

https://mainichi.jp/articles/20180626/k00/00e/040/007000c

クジラ
東京湾で目撃9件 海ほたる沖で何度もジャンプ

毎日新聞2018年6月25日 17時02分(最終更新 6月25日 20時29分)

 東京海上保安部によると、6月18日朝、漁船に乗っていた人から東京都江戸川区の葛西沖での目撃情報が寄せられ、25日正午までに計9件の情報が寄せられた。「体長が10~15メートルはあった」との証言もある。場所は荒川河口付近から東京湾アクアライン海ほたるパーキングエリア(PA)付近の範囲で、東京湾の最奥部にあたる。
 千葉県船橋市の釣り船経営、内木(ないき)章人さん(47)は24日午後3時過ぎ、同PAの北約4キロ沖でクジラを目撃したといい、「20分間で20回ほどジャンプを繰り返していた」と話した。
 東京海洋大の中村玄助教(鯨類学)によると、胸びれなどの特徴からザトウクジラとみられるという。中村助教は「餌のイワシなどを追いかけて北上する時期であり、途中で東京湾に迷い込んだのではないか」とみている。【花牟礼紀仁】

引用終了

 こう言う話が有ると必ず出て来るのが大地震の前触れではないか?と言うものですが、去年4月にもクジラが東京湾で確認されているにも関わらず、大地震は発生しませんでした。
 東京湾には実は比較的クジラは入り込みやすい条件が有るとの事が次の資料で確認できます。

引用開始(一部抜粋)

https://www.sankei.com/life/news/140506/lif1405060020-n1.html

(7)江戸時代、東京湾で迫力のクジラ漁? 勝山で200年以上続いた分業制

 江戸前といえば穴子、アサリ。アジやコハダもいける。しかし、江戸の昔、東京湾でクジラが潮を吹いていたのは知られていない。
 体長10メートルのツチクジラの漁で栄えたのは千葉県鋸南町勝山漁港である。連休の谷間。まずは鋸南町商工会を訪ねた。
 「クジラは食文化といいますが、季節のものでおいしいから食べるんです」
 経営指導員主査の伊藤聖二さんは同県袖ケ浦市出身で、10年ほど前に鋸南に来て初めてクジラを食べた。夏場は冷凍でない商品が出回るので煮るか揚げてごちそうにするという。
 鋸南町は鋸山の南にある。クジラが回遊していた理由は海底の地形にある。鋸山や周囲の海岸線の切り立った崖の下には太古の昔にできた水深500メートル以上の海底谷が続く。
 「鯨道」。クジラが黒潮に乗って太平洋から餌を求めてやってくる海底谷の通り道をこう呼んだ。

引用終了
 
 今回入り込んだのが、ツチクジラではなくザトウクジラでしかも大きいものだったと言うのがやや気にはなります。
 もしかするとイワシなどのエサを追って東京湾の奥まで入り込んだのでは? だとすると関東大震災の前にも磯子近くの中村川にイワシが網で掬える程入り込んだ、言われる話から、イワシが多いと考えられて大地震の可能性に結びつけるロジックになっているケースが少なくないようです。
 確かに6月に多かった千葉東方沖の地震、千葉南東沖の地震、千葉南部の地震、そして関連するスロースリップなどの微振動などでこのエリアに入り込むのをクジラが嫌がった、と言う可能性は十分考えられます。
 ですが東京湾奥にイワシだけを追って入って来たとは個人的には考えていません。
 東京湾にはイワシ、カタクチイワシなどを捕食する魚類は多いからです。
 シーバス(スズキ)、サバ、イナダなどクジラが捕食する前にイワシなどを食べてしまう魚種がゴマンといます。
 そしてこれらは、コノシロなどの小型魚もエサにしている事が多いのは言うまでも有りません。
 これらライバルに競り勝ってクジラ、しかもザトウクジラかもしれない大きなクジラがイワシを追って東京湾、それも湾奥にまで入り込んだとは個人的に思えません。
 しかしシーバスなどはあまりクジラが捕食できるようなタイプではなく、河口の橋脚や凹凸の多い海底に十分逃げ込めるタイプなのでそれは考えにくい。
 それで改めてザトウクジラについて調べて見ると、

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9

餌はオキアミ、ニシン、サバ、カラフトシシャモ (capelin) などだが、餌を取る時に「バブルネットフィーディング」(en)という行動をとる。数頭のザトウクジラが餌である魚の群れの周りを円を描くようにまわりながら泡を吐き出す。魚達は泡に取り囲まれ逃げることが出来ず中心に集まってしまう。ザトウクジラたちは小魚の群れの真下に集まり口を大きく開け猛烈な勢いで突進浮上し、獲物を一気に呑みこんでしまう。

引用終了

 そこで候補として浮き上がって来るのが、サバやイナダです。
 そして今年の6月はサバ釣りが好調でどうも魚影が濃いようです。

引用開始(一部抜粋)

https://tsurimaru.jp/articles/1262

2018年06月12日 更新
LTサバ(1) 東京湾(233) 神奈川(86)
LTで手軽に数釣り! 超美味大型トロサバの仕掛け&取込み(つり幸)
夏のおいしい魚を手軽にゲットしたいなら、東京湾のライトタックルのサバ釣りがオススメだ。川崎「つり幸」では、午前船、午後船の半日釣りでLTサバ乗合に出船しており、35〜50㎝前後の大サバ主体に40匹、50匹と数釣れ、クーラー満タン早揚がりという日も少なくない。

引用終了

 なる程、サバやイナダなら大きいし速いのでシーバスには捕食されにくく、東京湾でもかなり多い可能性は有る。
 イナダはサバほど多くはないのかも知れませんが、サバはかなり多いと考えられ、餌を取る時に「バブルネットフィーディング」(en)という行動をとるとされるザトウクジラが、サバを捕食するのに競争相手がいない、あるいは少ないと言う点で東京湾口や湾奥が適していた、と言う事かと考えています。
 仮に真相がこの考え方通りであったならば、の話ですが、次のように論理構築してみたいと思います。

 「イワシは確かに有る程度はいるのかも知れないが、クジラがイワシを主に捕食する為に東京湾奥にまで来たとは考えら無い為、イワシの異常発生とは結論付けできず、更にはイワシの異常行動も未だ確認されていない。従って今回の東京湾でのクジラが確認された事は地震の前兆とは直接的には結びつけにくい。但しクジラが確認された事とは関係なく相模トラフ関連地震タイプか、首都直下型地震、或いはそれらの縮小版タイプなどで目立つ地震が発生する可能性はゼロではない。」
 
 クジラが東京湾口にまで来たのはイワシやカタクチイワシも追っていた可能性はゼロでは有りませんが、東京湾奥でもイワシやカタクチイワシを主に狙っていたとは考えていません。
 以前の記事で書いた通り、カズハゴンドウのように地震とはあまり直接的な関連が無いケースが多い場合は関連性を確定できないと個人的には考えています(但し新月でカズハゴンドウが月を方向探知に利用できない、とか雨天曇天で月が見えないとかでその後に晴れた場合には間接的には地震との関連性が間接的には有るケースも存在する、とは考えています)。
 ただザトウクジラについては、熊本地震の前に九州地方で2回程確認されているのでまだはっきりと地震との関連性無しかどうかと言うのはわかりません。
 現時点ではこのような考察状況です。

 

 

仕組みとアプローチ -  次回の新月は7月13日 中央構造線関連かブロック関連のいずれかがガタついた場合の影響

2018-06-26 01:28:59 | 地震 津波
 次回の更に大きな新月は7月13日。
 それも今月14日より大きい新月であり、月の引力と言う地震トリガーに限ればですが今月よりも大きいわけです。
 一方で月の大きさの増大率、つまり月の引力の大きさの時間微分値は今月よりもやや小さいものになります。
 前回の記事で書いた「中央構造線関連かブロック関連のいずれかがガタつけば相互に影響する可能性はゼロではない」事が仮に現実化するならば「このガタつきやその相互影響は今月よりも大きい」、となります。
 ただ地震トリガーと言うのは多要素であり、月の引力とその影響だけではないので実際にどうなるのか?と言うのはストレスの状況、弾ける限界値、そして他の地震トリガーやなど各要素を全て把握していなければ正確な予想は出来ません。
 そしてその「各要素を全て把握するのは不可能」です。
 仮に次回もこのガタつきが発生したとしても、今月と同じエリアとなるとは限らないわけで、どこのブロック境界部、どこの中央構造線周辺になるのかと言うのは判りません。
 果たして同じかそれに近いエリアとなるのか、それとも結構場所が変るのか、と言うのも判りません。
 ただ今年4月以降の地震で言える事は、「新月とその前後数日間に発生した目立つ地震は、満月とその前後数日間に発生した目立つ地震よりも明らかに多い」と言う事です。

 例えばですがM5以上で日本の地震をEMSCで抽出すると、

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes&min_mag=5®ion=BONIN+ISLANDS%2C+JAPAN+REGION%7CEASTERN+HONSHU%2C+JAPAN%7CEASTERN+SEA+OF+JAPAN%7CHOKKAIDO%2C+JAPAN+REGION%7CIZU+ISLANDS%2C+JAPAN+REGION%7CKYUSHU%2C+JAPAN%7CMINAMI-TORI-SHIMA%2C+JAPAN+REGION%7CNEAR+EAST+COAST+OF+HONSHU%2C+JAPAN%7CNEAR+S.+COAST+OF+HONSHU%2C+JAPAN%7CNEAR+WEST+COAST+OF+HONSHU%2C+JAPAN%7COFF+COAST+OF+HOKKAIDO%2C+JAPAN%7COFF+EAST+COAST+OF+HONSHU%2C+JAPAN%7CRYUKYU+ISLANDS%2C+JAPAN%7CSEA+OF+JAPAN%7CSHIKOKU%2C+JAPAN%7CSOUTHEAST+OF+SHIKOKU%2C+JAPAN%7CSOUTHWESTERN+RYUKYU+ISL.%2C+JAPAN%7CVOLCANO+ISLANDS%2C+JAPAN+REGION%7CWESTERN+HONSHU%2C+JAPAN&min_intens=0&max_intens=8&view=1

2018-06-11 19:54:22.3 31.28 N 131.32 E 40 5.4 KYUSHU, JAPAN
2018-06-10 14:55:19.2 27.28 N 143.38 E 10 5.0 BONIN ISLANDS, JAPAN REGION
2018-05-24 11:12:17.5 27.64 N 127.74 E 136 5.1 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2018-05-17 18:42:10.3 42.76 N 145.48 E 10 5.8 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-05-17 03:12:32.1 35.65 N 140.65 E 40 5.3 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
2018-05-14 10:31:19.2 40.06 N 142.73 E 40 5.0 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
2018-05-12 16:49:38.8 38.52 N 141.81 E 60 5.0 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
2018-05-12 01:29:31.5 36.59 N 137.92 E 20 5.0 EASTERN HONSHU, JAPAN
2018-05-06 20:00:48.6 39.69 N 141.05 E 100 5.1 EASTERN HONSHU, JAPAN
2018-05-06 06:03:59.6 31.46 N 140.13 E 10 5.3 IZU ISLANDS, JAPAN REGION
2018-04-24 08:53:21.0 43.32 N 145.74 E 80 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-04-21 17:01:56.0 26.40 N 141.60 E 80 5.0 BONIN ISLANDS, JAPAN REGION
2018-04-21 09:47:16.6 35.50 N 140.98 E 10 5.0 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
2018-04-15 00:10:44.8 23.47 N 143.05 E 20 5.1 VOLCANO ISLANDS, JAPAN REGION
2018-04-13 19:00:00.9 43.26 N 145.80 E 50 5.3 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-04-12 07:56:52.5 43.69 N 139.56 E 215 5.1 EASTERN SEA OF JAPAN
2018-04-08 16:32:32.1 35.13 N 132.55 E 10 5.7 WESTERN HONSHU, JAPAN

引用終了

 6月18日に発生した大阪北部地震は、エリア限定を外して、M5以上とかで検索すれば、UTCで6月17日の記録でM5.6で出て来るというのは以前に記事の中で書いた通りです。
 また中央構造線かブロックのいずれか近辺でなくても、やや離れた断層帯やプレート境界部などの発震である事も有り得ます。
 今年7月、8月の新月とその前後期間は果たしてどうなるでしょう。