快気分析

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仕組みとアプローチ -  大阪府北部の地震前兆

2018-06-23 20:12:22 | 地震 津波
 また謎かけしたような言い回しをしておきながらいきなりこう言うのも何ですが、大阪府北部の地震前兆についてこれと言った決め手となるものは特に確認できていません。
 ですが当ブログでは「地震が無いの地震の前兆」と言う旨の記事や「突っかえ棒の交代理論」についての記事を以前に書いています。
 これらから考えると、兵庫県南部地震や中越地震でこれらエリアの突っかえ棒が外れればその隣接、或いは周辺地域に力がかかって今度はそこの突っかえ棒が外れる、と言う事で当然だったのかも知れません。
 しかし大阪府北部の地震についてはあまり確率として大きくは見ていませんでした。
 過去の記録では慶長伏見地震などは有りますが、大阪は京都に比べれば記録としては多くないからです。
 以前の記事で何度が引用して来た資料では京都やその周辺での地震がかなり多く有り、それに比べて現在がかなり少ない事は以前から気にかかっていました。
 ですが何も起きていないのに、大阪北部を含む京都とその周辺エリアの地震について可能性を言うのも気が引けるので特に記事にしていない内に今月の地震となってしまいました。
 多少は書けば良かったのかとも、と今になって思う事も有りますが、それは結果論です。
 参考程度に昔の京都エリアの地震についての資料を挙げておきたいと思います。

引用開始(一部抜粋)

http://www.nagai-bunko.com/shuushien/tenpen/ihen02.htm

1363(貞治 2)年
  7月14日 大地震。(東寺執行日記)
  8月 4日 大地震。(東寺執行日記)
 11月 9日 大地震。(東寺執行日記)

1364(貞治 3)年
  8月 5日 地震あり。(続史愚抄26)
  9月11日 地震あり。(続史愚抄26)

1368(応安 1)年
  2月19日 西方に彗星出現。以後連日雨天。(鳩嶺雑事記)
  3月22日 乾方に彗星あり。23日、4月2日、3日にもあり。(後深心院関白記)
  5月11日 石清水に桃子の如き大きさの雹が降る。(続史愚抄26)

1369(応安 2)年
  7月27日 京で大地震。(後深心院関白記)

1371(応安 4)年
  3月19日 京で大地震。23日にも地震。(後深心院関白記)(鳩嶺雑事記)(後愚昧記 4)

1372(応安 5)年
  6月27日 京で大地震。(後深心院関白記)
 12月24日 地震あり。(後深心院関白記)
1373(応安 6)年
  2月 2日 京で大地震。(後深心院関白記)
  4月 1日 京で大地震。12日にも地震。(後深心院関白記)
  5月11日 橘子の如き大きさの雹が降る。(本朝通鑑146)(後深心院関白記)(南方紀伝 3)
  8月20日 京で大地震。(後深心院関白記)
閏10月22日 京で大地震。(後深心院関白記)

1374(応安 7)年
  6月15日 地震あり。(後深心院関白記)

1375(永和 1)年
  6月11日 地震。23日にも地震あり。(後深心院関白記)
 11月19日 阿蘇山噴火し、大石上がり、霊水沸騰する。(阿蘇郡誌)


引用終了

 これらはごく一部、それもあまり歴史的大地震とは記録されていない地震です。
 他の地震はこの資料や他の年代資料などで確認できます。 

仕組みとアプローチ -  バヌアツでM6.1の地震が発生

2018-06-23 09:25:57 | 地震 津波
 バヌアツでM6.1の地震が発生しました。
 EMSCで2016年以降に記録されたM6.0以上の地震は次の通りです。(発生日時はUTCです。)

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2018-06-21 21:13:32.6 17.73 S 168.20 E 30 6.1 VANUATU
2017-09-20 20:09:50.2 18.78 S 169.05 E 200 6.4 VANUATU
2017-05-09 13:52:12.2 14.60 S 167.41 E 186 6.8 VANUATU
2017-01-30 23:35:24.1 14.78 S 167.10 E 84 6.0 VANUATU
2016-07-20 15:13:15.8 18.88 S 169.05 E 163 6.1 VANUATU
2016-06-19 09:47:22.5 20.51 S 169.48 E 10 6.3 VANUATU
2016-06-14 13:49:24.6 18.78 S 168.78 E 128 6.2 VANUATU
2016-04-28 19:33:24.4 16.04 S 167.48 E 30 7.0 VANUATU
2016-04-14 21:50:27.4 14.50 S 166.43 E 20 6.3 VANUATU
2016-04-07 03:32:54.2 13.93 S 166.69 E 30 6.6 VANUATU
2016-04-06 07:57:37.0 14.19 S 166.65 E 30 6.0 VANUATU
2016-04-06 06:58:49.2 14.11 S 166.73 E 30 6.7 VANUATU
2016-04-03 08:23:54.1 14.30 S 166.91 E 44 6.9 VANUATU

引用終了

 単純に見ても去年の9月20日以来、震源の深さ100km以深を除外すれば去年の1月30日以来となり、更に震源の深さ50km以深を除外すれば2016年6月19日以来となり、久々のものとなります。
 バヌアツは最近火山噴火が激しくなり、どうも地殻やプレート境界部がスムーズに動いているから噴火が多いのではないかと言う事、更にその為バヌアツで目立つ地震が無くても日本国内で目立つ地震が発生する事も有るケースが出て来ていて、バヌアツの法則はわかりにくくなった事、などを過去の記事で書きましたが、今回はそれでもM6.1の地震となったのか? それとも境界部の固着が増えて来て火山活動がやや低下して来たからなのか?と言うのは全容が把握できないのではっきりとは出来ません。
 あの有名なバヌアツの法則に関して書いた過去の記事は大体次の通りです。

2018年 4月10日  サブタイトルは、バヌアツの火山性活動を含む傾向則 そして島根県の地震
2017年 9月21日  サブタイトルは、バヌアツでM6.4の地震発生
2017年11月11日  サブタイトルは、バヌアツの法則はわかりにくくなった
2017年11年11日  サブタイトルは、バヌアツで目立つ地震が減った傾向をどう見るか
2016年 4年10日  サブタイトルは、「バヌアツの法則」の逆順現象

 他にもバヌアツ関連記事は有りますが、大体これで当ブログでの見方は把握できるかと思います。
 稀にですが、日本などの方が先に目立つ地震が発生し、それからバヌアツで目立つ地震が発生する「逆順現象」と思われるものも有るため、今月18日に発生した大阪府北部の地震がそれに相当するものなのか? それとも通常のバヌアツの法則通りで今後にまた目立つ地震が有るのか? 或いは今回はバヌアツの法則は再現されないのか? 果たしてどれになるのかと言うのは判りません。
 月齢では今月28日が満月ですが、今年夏の年間最小満月に向けての小さくなりつつある満月ですので、影響は通常の満月よりは小さいかと思われます。
 一方で以前から何度か書いた通り、フィリピンやグアムを含むここから北、カムチャッカを含まないこのあたりより南の環太平洋西側でM7以上の地震が2016年4月の熊本地震を最後にもう2年2ヶ月以上発生していない、と言う空白期が続いています。
 この空白期が有るエリアでどこかにストレスが貯まっているからこそ、あまり通常は無いような場所である大阪府北部で地震となった、と言う可能性もゼロでは有りません。