快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  熊本地震と月齢を再考察した結果

2018-06-28 19:07:22 | 地震 津波
 ザトウクジラに関する前回の記事で熊本地震の例も分析対象にしましたが、その熊本地震が発生下のは2016年の4月14日と16日。
 この年の4月は7日が新月でしたので、月齢では特に危険期間と言う程では有りませんでした。
 大地震と言うのは、何もトリガーが大きい時だけに発生するわけではなく、地殻やプレートの境界間のストレスが弾ける限界であるかどうか、と言う点が大きいく、仮に弾ける限界に近かった場合は僅かなトリガーでも大地震が発生する可能性はゼロではない、と言うのはこれまでにも書いて来ました。
 熊本地震についてはあまりにも月齢に限ればですがどちらかと言うと安全期間だったので再度当時の状況を分析してみました。
 その結果、熊本地方の有感地震に関しては、少し前の満月や新月とその前後期間に発生する有感地震の比率が多かった事がわかります。

                                    M  最大震度
2016年4月14日 22時07分ごろ 熊本県熊本地方 5.7 6弱
2016年4月14日 22時03分ごろ 熊本県熊本地方 3.3 2
2016年4月14日 22時00分ごろ 熊本県熊本地方 4.0 4
2016年4月14日 21時42分ごろ 熊本県熊本地方 4.9 4
2016年4月14日 21時37分ごろ 熊本県熊本地方 3.9 4
2016年4月14日 21時26分ごろ 熊本県熊本地方 6.4 7
2016年4月6日 16時36分ごろ 熊本県熊本地方 1.7 1
2016年4月3日 14時22分ごろ 熊本県熊本地方 2.2 2
2016年3月23日 20時52分ごろ 熊本県熊本地方 2.3 1
2016年3月23日 16時13分ごろ 熊本県熊本地方 1.7 1
2016年3月10日 16時19分ごろ 熊本県熊本地方 2.3 1
2016年2月12日 15時39分ごろ 熊本県熊本地方 2.0 1

 2016年の4月は7日が新月ですから4月3日と6日は新月の前後期間でどちらかと言えば要注意期間。
 2016年の3月は満月が23日でしたからまさにドンピシャリ。
 新月は3月9日でしたからこれも新月トリガー期間内でした。
 これらの事から言える事は、次の通り。
 「確かに熊本地震自体は新月や満月とその前後期間に発生したわけではないが、周辺域も含めた中小の有感地震は満月や新月とその前後期間で発震。その結果、周辺域の突っかえ棒が順次外れて行き、4月14日と4月16日の大地震の震源域に力が集中した結果、2度の大地震となった。」
 月齢トリガーではどちらかと言えば要注意となる期間ではなくそれ以外の期間であっても大地震が発生するパターンとして、熊本地震は今後も参考になるかもしれない、と考えています。

仕組みとアプローチ -  ザトウクジラの稀な場所での存在と地震の関係

2018-06-28 09:31:38 | 地震 津波
 最近の記事で東京湾にザトウクジラと思われるものが確認された件を記事にしましたが、熊本地震の前にもこのザトウクジラが確認されたという事で、これについてもう少し調べて見た所、納得行く状況が有りました。
 まずこの時のザトウクジラですが、次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

http://www.news24.jp/articles/2016/04/08/07326868.html

今度は長崎市…ザトウクジラ打ち上げられる

2016年4月8日 19:26

 8日午前、長崎市の海岸で体長7メートルの「ザトウクジラ」が打ち上げられているのが見つかった。

 砂浜に打ち上げられた体長約7メートルのクジラは胸ビレが特徴のザトウクジラで、見つかったのは長崎市大籠町の海岸。8日午前7時半頃、近くを通りかかった男性が発見した。長崎大学が調べたところ、1歳から2歳のメスで、死んでから2、3日経過しているとみられている。親からはぐれ浅瀬に迷い込んだ可能性があるという。
 近くの住民「『クジラが漂着しているから見にいかんば』(と言われた)」「20年以上漁師をしているが1回も聞いたことがない」
 長崎大学大学院、水産学部海棲哺乳類研究室・塩崎彬さん「長崎付近の海でこれ(ザトウクジラ)がいるというのもあまり聞かない話なので、珍しい現象だと思う」
 今月4日、熊本県天草市で体長約8メートルのクジラが定置網にかかり死んでいるのが見つかっている。

引用終了

 以前に何度も記事にした通り、「雨天曇天の後に晴れやそれに近くなって来た場合には宇宙からの影響や地磁気の影響がより大きくなりやすく、これによる地震トリガーはどちらかと言えば大きい事が多く、また新月や満月とその前後にも月齢による地震トリガーはどちらかと言えば大きい事」、以上の事からこれらの仕組みであるならば、2016年4月の熊本地震の前と、今年6月の東京湾のザトウクジラの出現は有る程度は説明がつくだろうと思われたので追跡してみました。

 当時の月齢を調べて見ると、2016年は4月7日が新月。
 ならば4月8日は月が殆ど見えてなかった可能性は高いので説明がつきます。
 それでは4月4日はどうなのかと言うと、天草(牛深)は、
 4月2日 晴れ
 4月3日 曇
 4月4日 曇
 4月5日 晴れ
 4月6日 晴れ
 4月7日 曇
 4月8日 晴れ

 なるほど、このタイミングだと4月3日と4日はやや新月に近い上、曇っていた為、ザトウクジラから月が見えなかった可能性が高いと考えられます。
 クジラ、イルカの類は地磁気などでも方向探知をしている、との説が有りますが、それだけではあまり正確ではない事も多い為、その日時における月の位置も組み入れて判断しているものと個人的には考えています。
 そしてザトウクジラと地震の関係ですが、地震の前に何も地震で危険な陸に近い所に来るわけはないはずであり、仮にザトウクジラが地震を避けようとして陸に近い所に来るのだとしたらそれは辻褄が合わないと言う事になります。
 それで考えられるのは、こうです。
 「新月かそれに近い時は例え晴天でもザトウクジラから月が見えなくなり、 新月やそれに近い場合でなくても雨天曇天ならばザトウクジラから月が見えなくなるので、ザトウクジラにとっては方向探知しにくくなって不慣れな場所に入り込みやすい。
 そして新月やそれに近い日は新月トリガーで地震はどちらかと言えば発生しやすいし、雨天曇天であればそれが過ぎて晴天かそれに近くなった時に、宇宙からの影響や地磁気の影響を受けやすくなって地震となりやすい」と言う事です。
 カズハゴンドウについては、その時刻と月の位置を頼りに方向探知もしている可能性が高い事を以前に記事に書きましたが、ザトウクジラに関しても同様に月も方向探知に利用している為、月が見えなくなってしまう為、通常ではあまり近寄らない不慣れな海域に入り込んでしまう事がある、と言う状況だったかと思われます。